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ヘンリー王子「カーテンの裏側を見てきた」「20代前半の頃は公務をしたくなかった」とも

2021年05月15日 10:21  Techinsight Japan

Techinsight Japan

王室での生活について語ったヘンリー王子(画像は『Armchair Expert Podcast 2021年5月13日付Instagram「Prince Harry Duke of Sussex sits down in the attic today to charm our pants off with his intellect, wit and thoughtful stance on approaching mental wellness.」』のスクリーンショット)
ヘンリー王子がポッドキャストにゲスト出演し、メンタルヘルス問題への取り組みや恵まれた環境で育ったこと、誰かのために奉仕活動をすることがいかに癒しになるかについて語った。王子はインタビューで「20代の頃は公務をやりたくなかった」「痛みと苦しみの連鎖を断ち切りたい」などと王室での生活に対する心情を吐露している。

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米俳優ダックス・シェパードと女優モニカ・パドマンが司会を務めるポッドキャスト『The Armchair Expert』に、ヘンリー王子がゲスト出演した。現地時間13日に配信されたインタビューで、王子は王室での公務や英国のメディアに対する思いを明かした。

かつて王室公務で英連邦国を訪問したことについて聞かれると、王子は「それは仕事だよね。ニコリと笑って我慢して、さっさとやることだ」と答え、こう続けた。

「20代前半の頃は『こんな仕事はやりたくない。ここに居たくはない。こんなことはしたくない。僕のママに起こったことを見てくれよ』と思っていたよ。」

「また同じようなことが起こると分かっているのに、どうやって結婚して妻や家族を持つことができるんだろう―とね。なぜなら僕はカーテンの裏側を見てきたからだ。ビジネスモデルを見てきたし、運営方法や仕組みを知っている。だからこそ僕は参加したくないんだ。」


ヘンリー王子は妻メーガン妃との間に息子アーチー君(2)をもうけ、もうすぐ第2子である娘の誕生を控えている。そんな王子は自身の生活を「『トゥルーマン・ショー』と動物園を混ぜ合わせたようなものだ」と表現した。

『トゥルーマン・ショー』は、俳優ジム・キャリーが主役を演じた1998年公開のアメリカ映画だ。テレビ番組の中で生まれた主人公が、何百万人の人々に見られているとは知らずに人生を送るというストーリーだ。

王子は「英国のメディアの在り方からすると、彼らは人々を完全に所有していると思っている。一部、いやほとんどの人に“その通りである”という印象を与えているんだ」と話し、自身が育った時代の痛みと苦しみの連鎖を、自分の子供達の前で断ち切りたいと明かした。

「非難されることはないんだ。僕たちは誰かを非難したり責任追及するべきじゃないと思う。もし僕が、自分の父親や両親が受けた痛みや苦しみを理由に何らかの形で苦しみを経験していたとする。ならばその連鎖を断ち切り、これ以上引き継がれないように確かめたいんだ。」

「いずれにしても、遺伝的な痛みや苦しみは受け継がれるものだ。だから僕達は親として『僕に起こったことは、君達には起こらないようにするよ』と言えるために、ベストを尽くすべきなんだ。」

画像は『Armchair Expert Podcast 2021年5月13日付Instagram「Prince Harry Duke of Sussex sits down in the attic today to charm our pants off with his intellect, wit and thoughtful stance on approaching mental wellness.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)