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フォルクスワーゲンの売れ筋SUV「ティグアン」が進化! 何が変わった?

2021年05月14日 07:51  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
日本で買えるフォルクスワーゲン(VW)のSUVで最も大きく、最も多くの荷物が積める「ティグアン」がマイナーチェンジを経て新型になった。今度のティグアンはエンジンの排気量がアップし、トランスミッションが多段化している。高性能な「R」の登場もニュースだ。

○スモールSUVの大本命?

VWが日本で販売中のSUVは、サイズの小さな順に「T-Cross」(Tクロス)、「T-Roc」(Tロック)、「Tiguan」(ティグアン)の3種類。「トゥアレグ」の新型が日本では売っていないので、ティグアンは同社の日本向けSUVラインアップで最も大きなクルマとなる。VWでは新型ティグアンを「スモールSUV」と定義しているが、このカテゴリーには例えばトヨタ自動車「RAV4」、日産自動車「エクストレイル」、マツダ「CX-5」、アウディ「Q3」などが含まれるそう。なので、イメージとしては「中くらい」の大きさのSUVだといえると思う。

現行ティグアンのデビューは2017年。それから4年でマイナーチェンジの運びとなった。では、何が変わったのか。

パワートレインは1.4LのTSIエンジン×6速DSG(デュアルクラッチのトランスミッション)の組み合わせだったものが1.5LのTSIエンジン×7速DSGに進化。走行状況に応じ、4つある気筒のうち2つを休ませて燃費を向上させる機能「アクティブシリンダーマネージメント」も搭載している。最高出力は150ps、最大トルクは250Nmだ。

安全運転支援システムで注目したいのは「Travel Assist」(トラベルアシスト)という機能だ。高速道路で使えば加減速、先行車追従、停止・発進、ステアリング操作を引き受けてくれる機能だが、ステアリングのボタンを押すとあっという間に起動するので気軽に使える。同機能は全てのグレードで標準装備となる。

新型ティグアンには価格の安い順に「アクティブ」「エレガンス」「ファーストエディション(導入記念特別仕様車)」「Rライン」「R」の5種類のグレードがある。価格帯は407.9万円~684.9万円だ。

高性能スポーツモデルの「R」を用意するのは、フォルクスワーゲンのSUVで新型ティグアンが初めて。2.0LのTSIエンジンを搭載し、最高出力320ps、最大トルク420Nmを発生する。ゼロヒャク加速(停止状態から時速100キロまでの加速に要する時間)は4.9秒とのこと。ステアリングには「R」専用のドライブモード「RACE」を直接呼び出せるボタンが付く。Rのみ、納車は2021年後半からとなる予定だ。(藤田真吾)