メルセデスF1チームのトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、レッドブルの2021年型RB16Bの決勝における弱点は、リヤタイヤのデグラデーションかもしれないという見解を示した。
第4戦スペインGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペンは予選でルイス・ハミルトンと僅差の2番手タイムを記録、決勝ではレースの大部分でトップを走行したが、残り数周のところでハミルトンに抜かれ、勝利をつかむことができなかった。ここまでの4戦のなかで、フェルスタッペンの勝利は1回、それに対してハミルトンは3勝を挙げている。
「決勝において我々のマシンの方が速いとか、我々のマシンの方がタイヤに優しいという確信を持てる段階にはまだ至っていない」とショブリンは語った。
「今はまださまざまなサーキットを走ってデータを集めている段階だ。だが、我々のマシンの方が少しだけニュートラルかもしれない。そういう傾向が多少見られる」
「ひとつのスティントを通して考えると、彼らのマシンの方が少しだけリヤタイヤに厳しいように思う」
「我々は前後のタイヤともにうまく使えているとは思うが、実際にこのマシンがそういう性格を持ったものなのか、そういう形にセットアップできただけなのか、もう少しデータを見て確認していく必要がある」
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーも、レースでのタイヤの状態については、メルセデスの方が優れているとの考えを示した。
「バーレーン以来毎戦、メルセデスの方がレースペースでは我々よりも優れている」とホーナー。
「デグラデーションを見ると、我々よりも彼らの方が状態がいい。ただ、この2戦の開催地は彼らの強みを引き出す特性を持っているサーキットだった。彼らはそこでしっかりと長所を生かしてみせたわけだ」
「しかし今までにないほど我々と彼らの差は小さかった。もう少しだけレースペースを見つけ出せれば、彼らと激しく戦うことができるだろう」