「持ち家か賃貸か」。将来的なすみかを考える際、どちらにすべきか悩む人も多いだろう。持ち家も賃貸もそれぞれメリット、デメリットがあるため、将来設計やライフスタイルをどうしたいかによって、選択肢も変わる。持ち家派、賃貸派のキャリコネニュース読者の声を見てみよう。(文:コティマム)
「賃貸の人は高齢になったときのリスクをわかっているのか?」
まずは「持ち家は必要」と考える読者の声を紹介する。
「老後に家賃を払い続けるのは現実的ではない」(神奈川県/30代後半/男性)
「独身のまま40歳を迎えました。退職後も家賃を払い続けることに不安を感じ、現在物件を探しています。年内には購入の予定です」(福岡県/40代前半/女性)
持ち家派が考える賃貸の不安は「将来的にその賃貸住宅に住み続けられるか」という点だ。定年退職し年金生活になった後も家賃は発生する。また、万が一立ち退きになった場合、年齢的に新たな賃貸物件を借りるのは難しいかもしれない。
都内の40代女性は「高齢になっても、その家を借り続けられるとは限らない。賃貸の人は、そのリスクをわかっているのだろうか?」と問いかけている。
また千葉県の40代男性は、持ち家について「趣味、生活スタイルの自由度が増す」とメリットを挙げる。ただし、
「資産として位置付けるべきではなく、あくまでも消費として捉えるべき」
という持論も述べている。
転勤や子どもの独立「持ち家マンションを手放した。結果として賃貸でもよかった」
賃貸派の声も見てみよう。
「世の中の情勢が不安定な中、今や持ち家は資産ではなく負債となる可能性の方が高いと思う。余剰金を使った投資として、人口密集地の不動産を購入・貸し出しできる人は儲かるかも?」(東京都/40代後半/男性)
「必要な大きさは都度変わるから。賃貸の方が臨機応変な対応ができる」(東京都/40代前半/男性)
「周辺環境、自身の収入やライフスタイルの変化、甚大な災害の多発。現実的ではない多額のローンなどを考えると『持ち家のメリットはまったくない』と言える」(大阪府/40代後半/男性)
災害や新型コロナウイルスによる生活様式の変化を受けて、「ひとつの場所に留まり続けるリスク」が懸念されるようになった。その点、賃貸は自由がきくため、環境の変化にすぐ対応できる。
都内の60代男性はマンションを購入していたが「転勤、子の独立などで、結局持ち家マンションを手放した。結果として賃貸でもよかった」と振り返っている。
ライフスタイルや家庭環境は、当初の計画からずれることもある。その時に自由に動くことができるのは、賃貸のメリットかもしれない。
※キャリコネニュースでは引き続き「持ち家は必要だと思いますか?」のほか【緊急募集】三度目の緊急事態宣言、あなたが思うことや現在困っていることを教えてくださいや共働き・片働きの不満などのアンケートを募集しています。