テキサスで開催されたインディカー・シリーズ第4戦で優勝したメキシコ出身で21歳のパト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)は、今年末にアブダビのbヤス・マリーナ・サーキットでマクラーレンF1チームのテストを担当するチャンスを掴むが、彼の心はしっかりとインディカーに結びついていると主張している。
日曜日にテキサス・モータースピードウェイで開催された第4戦でインディカー初優勝を飾ったオワードは、1979年のアトランタ・モータースピードウェイでのジョニー・ラザフォードの優勝以来初めて、インディカーの勝利街道にマクラーレンの名を戻した。
オワードが初優勝を達成して最初に考えたのは、マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンが先月バーバー・モータースポーツで約束したことだった。ブラウンは、チームで彼が初優勝を飾ったら、2021年シーズン末にアブダビでのF1テストに起用すると言ったのだ。
「そう、彼は約束を守るよ!」と陽気なオワードは日曜日の勝利の後で語った。
「僕のF1テストはどこ? 僕はマクラーレンのマシンが欲しい!」
オワードは走行を楽しみにしているが、テストがF1参戦への踏み台になる可能性は考えていないと明らかにし、彼の忠誠心はインディカーに留まっていると主張した。
「僕の心はインディカーとともにある」とオワードは語った。
「これは素晴らしいレースだし、すごく競争が激しい」
「ドライバーとして、世界にこれよりハードなものはないと思う。F1からインディカーに来たドライバーの多くが僕に賛成すると思うよ……」
「言ってみれば、F1は技術の最高峰だ。誰もがそこへ行きたがっている」
「もしチャンスが来たら、ザクから『シートが空いた。君にチームに来て欲しい』と言われたら、そのチャンスを掴まないのはかなり愚かなことだ。なぜならそれはクレイジーなチャンスだからね。滅多に来ないものだ」
「今現在、僕はインディカーでの仕事に集中している。そこで最善を尽くしたい」
アロウ・マクラーレンSPとオワードがトラックに戻るのは、インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催される5月15日のラウンドだ。それから2週間後の5月30日には第105回インディ500が同地で開催される。