企業を選ぶ際、給料と共に気になるのが「福利厚生」。充実した福利厚生制度があれば働きやすい環境が整い、仕事へのモチベーションも上がる。企業口コミサイト「キャリコネ」には、
「福利厚生は製造業の中ではトップクラスの充実ぶりだと思います。他社にあって我が社にない福利厚生は聞いたことがないぐらいです。給与の良さよりも、福利厚生の充実で入社を決めている方も多い印象です」(生産管理・製造管理/20代後半/男性/正社員/年収500万円)
「大手なだけあって、福利厚生はとても充実しているとおもいます。年金制度や持株制度などもあります」(研究開発/20代前半/女性/正社員/年収250万円)
といった声が寄せられている。今回は福利厚生に関する口コミを見てみよう。(文:コティマム)
「結婚祝い金や出産祝い金がある」「研修は年次問わず年間通して無料で受講できる」
福利厚生制度は、労働環境をより良いものにしてくれる。キャリコネには「福利厚生が充実している」という声が多く寄せられた。
「大企業の子会社だけあって、福利厚生は良いと思います。特に会社の隣に保育園が併設されているため、働くママ達は過ごしやすい環境だと思います。会社の保育園ということもあり保育料も低く、安心感もあります」(研究開発/20代後半/男性/派遣社員/年収320万円)
「基本的な福利厚生はそろっている。社員寮制度や年に一度帰省手当がもらえるなど、転勤になっても安心できる制度がある。また産休、育休制度に加えて、結婚祝い金や出産祝い金等をもらうこともできるため、結婚や育児もしやすい環境がある」(マーケティング/20代前半/男性/正社員/年収300万円)
子育て世代の悩みの種といえば待機児童問題だ。会社に企業保育園が併設されていれば復職やキャリア、金銭面の心配を減らすことができる。社員寮や手当、祝い金など、さまざまな補助を受けられるのも、生活の助けになるだろう。
そのほか、激務のイメージが強い芸能関連業界からも、意外な声が寄せられた。20代女性(正社員/年収350万円)は芸能マネージャーの事務所に勤務しており、
「社会保険など一通りの福利厚生は整っています。提携している研修企業の研修は、年次問わず年間通して無料で受講できるのがよかったです。コロナ禍ではオンライン研修も充実していました」
と綴る。研修が無料でいつでも受けられれば、社員は積極的にスキルアップに努められる。新型コロナウイルスによる社会の変化に柔軟に対応し、オンライン研修を用意している点も、社員にとってはありがたい。
機能しない福利厚生も「コロナ禍で書籍購入費負担制度がなぜか廃止に」
一方で、「福利厚生が整っていない」という口コミも見られた。
「殆どない。基本的に金銭面での福利厚生はなく、代わりによく分からない施策ばかり。社員のニーズに沿っておらず、経営者としてどうなのかなという印象」(プログラマー/20代後半/男性/正社員/年収350万円)
「福利厚生は全くといっていいほどなかった。家賃補助はなく、合同会社なので従業員の持ち株制度等もない。他の会社では、リロクラブといった外部の福利厚生サービスや保養所があると思うが、そういうものもなかった」(プラント設計/20代後半/男性/正社員/年収1000万円)
近年では、独自の福利厚生の代わりに「リロクラブ」や「ベネフィット・ワン」といった福利厚生のアウトソーシングを利用する企業も多い。自社での福利厚生整備が難しくても「せめて外部サービスくらいは導入してほしい」というのが社員の本音のようだ。
また、福利厚生はあるものの「機能していない」という声も。
「福利厚生はほとんど機能していません。福利厚生のほとんどは社員の親睦を深めるためのものですが、コロナ禍で実施されていません。また、自己研鑽のための書籍購入費を負担してくれる制度もありましたが、こちらもコロナ禍でなぜか廃止に。会社が何を優先しているか、どんな社員になってほしいのかについて顕著に現れる対応だと思いました」(総務/30代前半/女性/正社員/年収300万円)
経営が厳しくなり、これまであった制度が廃止される可能性は、どの企業でもある。コロナ禍が長引けば、これまで当たり前に利用できた福利厚生も使えなくなってしまうかもしれない。
【参照元:キャリコネ】