5月4日、静岡県の富士スピードウェイで開催された2021年スーパーGT第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE』の決勝レース。GT300クラスでは、SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTを駆る吉本大樹/河野駿佑組が優勝を飾ったが、河野は嬉しいスーパーGTでの初優勝。2020年にGT300デビューを飾る前は、スーパーGTではGOODSMILE RACING & Team UKYOのデータエンジニアを務めていた人物だ。GOODSMILE RACING & Team UKYOのメンバーにとっても、河野の勝利は嬉しい優勝となった。
河野はGOODSMILE RACING & Team UKYOのメンテナンスを行う、RSファインの河野高男エンジニアを父にもつ。幼少期からサーキットに通い、2007年にレーシングカートを始め、2014年にスーパーFJ鈴鹿シリーズチャンピオンを獲得。2015年からは初音ミクカラーでFIA-F4に参戦した。
そんな河野だが、一方で父を手伝いながらRSファインでメカニック、データエンジニアも務めてきた。当然、GOODSMILE RACING & Team UKYOのチーム内でも愛される存在であり、谷口信輝、片岡龍也を、そしてスーパー耐久でRSファインがメンテナンスしたハブオートではスタッフとして吉本を支え、彼らトップドライバーの背中をみて育ってきた。
■『本当に良くやった』父・河野エンジニアも喜び そんなトップ争いをピットで見つめていたのが、GOODSMILE RACING & Team UKYOだ。当然自チームの戦いも気にはなっていたが、やはり河野の優勝は我がことのように嬉しかった様子だ。レース後、GOODSMILE RACING & Team UKYOの安藝貴範代表に話を聞くと「めでたいね!」と笑顔をみせた。
河野はレース後の記者会見の後、吉本とともにGOODSMILE RACING & Team UKYOのピットに立ち寄り、“古巣”からの祝福を受けた。SNSでも、GOODSMILE RACING & Team UKYOのファンたちが河野の初優勝を心から喜んでいる。まだまだ成長を続ける河野の勝利は、2チームのファンにとっても嬉しいものとなった。