上位勢では5番手の埼玉トヨペットGB GR Supra GTが25周目に1回目のピットイン。タイヤは無交換でコースへ復帰した。30周目、ホームストレートでGT500のZENT CERUMO GR Supraの左リヤタイヤが外れるアクシデントが発生し、スーパーGTの公式戦としては初めてのフルコースイエロー(FCY)が導入される。
上位勢が2度目のピットを終えた75周目、トップは埼玉トヨペットGB GR Supra GT、2番手にARTA NSX GT3、3番手にSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT、4番手に61号車BRZというオーダーに。この時点で埼玉トヨペットGBは10秒近いギャップを築いていたが、終盤にかけて2番手争いは熾烈を極める。
82周目の最終コーナーでSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTがARTA NSX GT3をパスし、2番手に浮上する。これでGRスープラがワンツーとなる。続く84周目には61号車BRZもARTA NSX GT3をパスし、GT300規定のマシンが表彰台を独占かと思われた。
しかし97周目、18秒のリードを築いて快走を見せていた埼玉トヨペットGB GR Supra GTが突如スローダウン。そのままガレージに戻り、リタイアとなってしまった。
これで代わりにトップにおどり出たのがSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTの河野。しかし、2番手BRZ山内、3番手ARTA NSX GT3佐藤までが1秒以内のテール・トゥ・ノーズの全く予測のできない優勝争いが終盤に繰り広げられることとなった。
トップ3台のポジション争いはファイナルラップの最終コーナーまで続いたが、SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTの河野が首位を死守。GT300クラスは103周目にチェッカーが振られ、SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTが2位に0.712秒差、3位に1.286秒秒差という僅差のレースを制した。