元ルノーF1チームのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、アルピーヌへと名称が変更された際にチームを去ったが、自動車および航空機産業向け精密機構の世界的企業『メカクローム』のアドバイザーに任命された。
フランスのメカクロームは、ルノーおよびアルピーヌと長期にわたる契約を結んでおり、主要なエンジンコンポーネントを製造し、ルノーのV6エンジン組み立てを支援している。メカクロームはルノーと20年以上にわたって協業してきているが、同社の先進技術と業界の専門知識をフェラーリ、ステリア、ポルシェ、ロールス・ロイスといった様々な企業に向け活用している。
今年初め、メカクロームとアルピーヌは特定のF1エンジン要素の開発製造、およびFIA F1世界選手権で使用されるレースエンジンの組み立てサービスについて新たに4年契約を締結した。
アルピーヌCEOのローラン・ロッシはメカクロームとの契約について、次のように述べている。
「メカクロームのようなパートナーとの提携は、F1の最高レベルへと復活する我々のプロジェクトにおける財産だ。この非常に競争が激しく、絶え間なく変化するスポーツにおいては、継続性が強みとなる」
メカクロームにおけるアビテブールのアドバイザーの役割には、F1を含む同社のモータースポーツ関連の繋がりすべてにおいて、彼の洞察と経験を共有することが含まれている。
「シリルがこの活動を担当するチーム群に支援と経験をもたらしてくれることを誇りに思う。1983年以来、我々はF1、F2、F3、耐久、ラリーといったモータースポーツの最大のカテゴリーにおいて一流ブランドを支援してきた」とメカクロームCEOのクリスチャン・コルニーユは語った。
「メカクローム・グループは、この分野の動向と機会を把握し、グループの目的および他の事業における変容と一貫性を持たせなければならない」