一口に"ソシャゲ廃人"といっても、課金地獄に苦しむ人ばかりではない。愛知県の20代男性(専門コンサル系/年収700万円台)は大学時代に約3年間、『パズル&ドラゴンズ(パズドラ)』にのめり込んだ。年間約100万円のペースで課金し、その総額は250万円。パズドラで人脈が広がり、「課金に後悔はしていない」というが、
「1日の大半をゲームに費やしていたので、もっと時間を有効活用できていれば」
とも書いていた。現在は「かなり自由時間がある業種のため、月2万円以内と決めて課金しつつ、時間潰し程度に抑えて楽しんでいます」とのことだ。
大阪府の20代女性(パート/年収100万円未満)も、学生時代はソーシャルゲームに膨大な時間を費やしたが、「課金は一切していない」と明かす。いわゆる生粋のゲーマー気質だ。(文:鹿賀大資)
「常にイライラしたり、単位を落としたりしていました」
当時の女性がのめり込んだソシャゲは、『Identity5第五人格(第五人格)』。好みのキャラクターでランキングを競うゲームだが、それにはバトルイベントの際に発生するポイント加算が欠かせない。
「ポイントは、1日3回のランク対戦で上下します。その時間帯は5~7時、13~15時、20~22時。朝のランク戦に参加するために、睡眠時間を削って早起きをしていました。昼ランは授業中でしたが、お構いなし。夜ランは、晩御飯やお風呂をすべて後回しにして参加していました」
その結果、女性は日常生活に支障をきたすようになってしまい「常にイライラしたり、単位を落としたりしていました」と書いている。
「毎月の課金額の支払いで度々、生活苦に陥っていました」
そのほか、定番の課金地獄に苦しんだ人の声も少なくなかった。茨城県の40代男性(流通・小売系/年収300万円台)は、パズドラを含む2種類のソシャゲに合計220万円を課金し「毎月の課金額の支払いで度々、生活苦に陥っていました」と綴っている。年収に迫る勢いで課金をしていれば、そうなってもおかしくはない。
茨城県の30代男性(個人事業主/年収100万円未満)は「合計約3500万円」と課金額の桁が違う。『ビビッドアーミー』の2460万円を皮切りに、計4種のソーシャルゲームで大量課金をしていたそうだ。男性はソシャゲで失ったものについて、
「金、睡眠時間、友人関係、家族関係、金銭感覚」
とコメント。どうやら最果てまで落ちてしまったようだ。
※キャリコネニュースでは引き続き「ソシャゲ廃人経験者」のほか【緊急募集】三度目の緊急事態宣言、あなたが思うことや現在困っていることを教えて下さいや緊急事態宣言でも出社などのアンケートを募集しています。