年収1000~1100万円世帯が日常生活の中でこぼす本音とは、どのようなものか。滋賀県の50代女性(パート/世帯年収1100万円)は現在、夫と2人暮らし。キャリコネニュースに「3人目の子どもが大学を卒業して楽になった」という声を寄せている。都内の50代既婚女性は、2人の子どもを養う現役の子育て世帯で、
「子どもの学費と住宅ローンの返済で貯蓄ができない。旅行はせず、ブランド品を買うこともない。服はときどき、ユニクロを買う程度。では何にお金が消えているのか。強いていえば、食費がやや多め。夫の定年退職と老後生活が近づいてきているので、不安が増すばかり」(パート/世帯年収1000万円)
とコメント。神奈川県の50代既婚女性(世帯年収1000万円)も、家計管理に悩みを抱える一人だ。(文:鹿賀大資)
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「食費や光熱費は一般家庭の3倍近くあった」
女性は現在、20年前に建て替えた夫の実家の二世帯住宅で、夫婦と3人の子どもの家族5人で暮らしている。以前は、他界した義父母と、独立を果たした上の子を含め8人家族だった。女性は「義母の介護が必要になり、同居の運びとなりました」と当時の状況を説明する。
「夫は出世が早く、同年代と比べると収入も多い方だったと思います。とはいえ家が広いうえに大所帯だったので、食費や光熱費は一般家庭の3倍近くあったかと。義父母から生活費をもらっていたものの、その半分は義母の介護費用に使っていました。収入が多くてもギリギリの生活でした」
「夫が自分の給料を使い切ってしまうため、私の収入のみで生活している」
義母の介護に義父の認知症が加わり、当時の女性は働ける状況になかったという。夫のみの収入では子どもを塾に通わせる余裕がなかったため自学で進学させ、大学入学時は奨学金制度を活用した。それでも学費以外で、1人あたり「年間100万円ほどかかっていました」と振り返る。また2人の子どもの在学期間が重なった時期もあり、女性は「学費2倍はきつかったです」と綴った。現在の生活については
「末っ子が来年、大学を卒業予定なので、やっと一段落です。今は私もパートに出られるようになり『大学卒業後は老後の蓄えを』と思っています。でも住宅ローンが残っているし、夫の定年退職も2年後に迫っています。また子どもたちは、これから10年以上もかけて奨学金を返済していかなければなりません。親としてその援助もしたいので」
と明かす。女性の悩みは、まだまだ続きそうだ。
ほかには
「夫より、私の稼ぎの方が上。夫が自分の給料を使い切ってしまうため、私の収入のみで生活している。一人娘が私立大学に通っているが、所得制限により奨学金は使えない。つまり、その学費も私の収入から支払っているので、かなりつらい」(40代女性/兵庫県/サービス系/世帯年収1000万円)
という声も寄せられていた。
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