王者ディクソンが完勝【順位結果】インディカー第3戦テキサス決勝レース

テキサス・モータースピードウェイで開催されているインディカー・シリーズ。1日に行われた第3戦は、スコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）が強さを見せ、今季初勝利を挙げた。

　12番手からスタートした佐藤琢磨（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）は、ピットタイミングが悪く後方に下がるも、9位でレースを終えている。

　土日にそれぞれレースを行うダブルヘッダーで開催されているインディカー・テキサス戦。

　1日の第3戦は、悪天候のためにプラクティス走行がディレイとなり予選はキャンセル。スターティンググリッドは選手権ポイント順となった。

　ポイントリーダーのアレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）を先頭に212周のレースがスタートする。

　3番手スタートのスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）が、ウィル・パワー（チーム・ペンスキー）を交わし、さらに3周目にパロウをオーバーテイク。トップに浮上する。

　序盤は大きな動きがなく、レース1/4が過ぎると各車最初のルーティンピット作業へ。

　ここでセバスチャン・ブルデー（AJフォイト）がジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）と接触しクラッシュ。イエローコーションとなる。

　3番手のパワーや9番手を走行していた佐藤琢磨は、イエロー前にピットイン作業をしており、イエローのタイミングが悪く大きく順位を落としてしまう。

　ディクソン、パロウ、コルトン・ハータ（アンドレッティ・オートスポート）、ジャック・ハーベイ（メイヤー・シャンク・レーシング）の順で72周目にレースはリスタート。
　ディクソンはトップをキープし、125周を終えて2回目のピットイン。パロウも128周を終えてピットへ。ディクソンはトップに戻るも、パロウはフェリックス・ローゼンクヴィスト（アロウ・マクラーレンSP）とスコット・マクラフラン（チーム・ペンスキー）にアンダーカットされ4番手に落ちる。

　オーバーテイクしずらいトラックに各車苦しむ中、160周目にジェームズ・ヒンチクリフ（アンドレッティ・オートスポート）がクラッシュ。2回目のイエローコーションとなる。

　ピットレーンがオープンすると全車が最後のピット作業へ。

　ディクソン、初オーバルレースのマクラフラン、パト・オワード（アロウ・マクラーレンSP）、パロウの順でピットアウトし、ローゼンクヴィストはピットレーンでストップしたマーカス・エリクソン（チップ・ガナッシ）に邪魔され12番手と大きく出遅れてしまった。

　175周目にリスタートを迎えると、ディクソンはトップをキープ。しかし、2番手のマクラフランも1秒差以内でディクソンについていく。

　最強王者vs大物ルーキーの一騎打ちとなった終盤。ディクソンは、マクラフランに影を踏まさず、そのままレースをリードし、通算51勝目となる今季初勝利を飾った。

　マクラフランは初オーバルで2位と躍動。3位にオワード、4位にパロウが入り、佐藤琢磨は9位となった。

■NTTインディカー・シリーズ第3戦テキサス・モータースピードウェイ決勝レース結果
Pos.No.DriverTeamEngineLapsSP19S.ディクソンチップ・ガナッシH212323S.マクラフランチーム・ペンスキーC2121535P.オワードアロウ・マクラーレンSPC21211410A.パロウチップ・ガナッシH2121515G.レイホールレイホール・レターマン・ラニガンH2121362J.ニューガーデンチーム・ペンスキーC21210760J.ハーベイメイヤー・シャンク・レーシングH2126827A.ロッシアンドレッティ・オートスポートH21216930佐藤琢磨レイホール・レターマン・ラニガンH212121022S.パジェノーチーム・ペンスキーC21251148T.カナーンチップ・ガナッシH212231218E.ジョーンズデイル・コイン・レーシングH21219137F.ローゼンクヴィストアロウ・マクラーレンSPC212181412W.パワーチーム・ペンスキーC21221551P.フィッティパルディデイル・コイン・ウィズ・RWRH212141628R.ハンター-レイアンドレッティ・オートスポートH212211720E.カーペンターエド・カーペンター・レーシングC21217184D.ケレットA.J.フォイト・レーシングC21222198M.エリクソンチップ・ガナッシH21192021R.ヴィーケイエド・カーペンター・レーシングC21182159C.デイリーカーリンC211242226C.ハータアンドレッティ・オートスポートH19042329J.ヒンチクリフアンドレッティ・オートスポートH158202414S.ブルデーA.J.フォイト・レーシングC557