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クルマでキャンプの入門編? インフレータブルテントとは何か

2021年04月29日 11:01  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
キャンプには興味があるものの、どんな道具をそろえて始めたらいいのかわからない……。そんな方に選択肢のひとつとして紹介したいアイテムが「インフレータブルテント」だ。これを持ってクルマで出かければ、出先で「車中泊+1部屋」の居住空間が手軽に作れる。どんなアイテムなのか、実物を見て使い方や特徴を取材してきた。

○クルマとテントを一体化!

スウェーデンに本拠を置くドメティック(DOMETIC)の「インフレータブル オーニングテント HUB」は、クルマとつなげて使うためのテントだ。クルマのスライドドアやリヤハッチを開けたところに取り付けることで、新たにスペースを作り出し、車中泊にワンルームを付け足すことができる。

オートキャンプ場などでクルマのすぐそばにテントを立てている人を見かけるが、オーニングテントはクルマに取り付けることを前提に作られているので、さらに快適に過ごせる。クルマのサイド、もしくはリヤとテントをつなげるためのコネクトトンネルが付属しているので、クルマとテントをシームレスにつなげて一体化することができるのだ。

テントキャンプの場合、クルマは荷物入れとして使うことが多いと思うが、オーニングテントをつなげば、クルマの中をさらに活用することができる。

テントはイギリスで人気というエアーテントタイプ。文字通り、空気を入れて膨らますテントだ。エアフレーム構造になっていて、付属のハンドポンプを使って空気を入れると約3分で立ち上がる。さらにロープをペグ打ちすれば、テント設営は完了。手順を知ると、意外と簡単だ。

空気が入るのは柱となる部分で、一般的なテントのように金属のフレームがない。万が一、テントが風で飛ばされても衝撃が少なく、子供や犬が走り回ってぶつかったときにも安全というメリットがある。 

テント本体はタテ2.3m×ヨコ2.3m×高さ2.3mのキューブ型。入ってみると中は広い。ここに付属のスリーピングアネックスを取り付けることで、テントがさらに拡張する。スリーピングアネックスはグランドシートが縫い付けられているインナーシートで、寝室として使える。

付属するスリーピングアネックスは1つのみだが、本体の3方向の壁に取り付けることが可能。1つで2人が就寝するとして、最大で6人が寝られる。真ん中の空間をリビングとして使えば、家族や仲間など大人数でも楽しめるはずだ。

ほかには、ジッパーで簡単に脱着できるメッシュパネルが付属している。メッシュパネルを使えば、換気しながらも蚊などの虫の侵入を防げるので、暑い時期にも便利だ。全閉すればプライバシーを確保できる。

テントを立てたままクルマだけ移動させることもできるので、キャンプの途中で買い出しに行ったり、人を迎えに行ったりと、移動も自由自在。接続可能なクルマの高さは1,800~2,100mm。ミニバンクラスでも問題なく接続できる。

クルマのサイドに接続するための「インフレータブル オーニングテント バンセット HUB」とリヤに接続するための「インフレータブル オーニングテント SUVセット HUB」の2タイプがあり、サイズはどちらも幅2.3m×奥行2.3m×高さ2.3m。価格は16.5万円。2021年7月に発売予定だ。

浅井佑一 あさいゆういち キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら回った道の駅は1,150カ所以上。著書に『首都圏「道の駅」ぶらり半日旅』(ワニブックスPLUS新書)、『車中泊で巡る オススメ道の駅ガイド2021』(ヤエスメディアムック)など。HPは この著者の記事一覧はこちら(浅井佑一)