一方で、TOYOTA GAZOO Racing Brasil(TGRブラジル)陣営の2014年SCB王者ルーベンス・バリチェロ(Full Time Sports/トヨタ・カローラ)や、今季シリーズデビューを果たすトニー・カナーン(Full Time Bassani/トヨタ・カローラ)らは規定違反やトラブルに苦しみ、3度のF1王者である父ネルソン・ピケ率いるPiquet Sports(ピケ・スポーツ)から新体制で参戦のピケJr.は、予選ノータイムからレース2への出走を諦めるなど、トヨタ・カローラ勢には厳しい船出となった。
開幕を2週間後に控えたタイミングで、シリーズプロモーターのVicar(バイカー)により開幕戦の地をロンドリーナからゴイアニアへと変更されたSCBは、前述のドライバーたちに加えてシボレー陣営のLubrax Podium Stock Car Team(ルブラックス・ポディウム・ストックカー・チーム)から、元フェラーリF1所属の跳ね馬乗り、フェリペ・マッサのフル参戦が決定するなど、シリーズ史上最高の豪華ドライバー陣による勝負が幕を明けた。
■SCB本格デビューのマッサはレース2で失格処分に さらにこの日は、コデア以外にも多くのドライバーが審議対象としてCBA(ブラジル自動車連盟/Confederação Brasileira de Automobilismo)からペナルティ裁定の処分を受け、バリチェロとゾンタも「規定された必須ウインドウ外でのピットストップ作業」を実施したとして失格処分に。
バリチェロのチームメイトでTexaco Racing team(テキサコ・レーシング・チーム)から参戦のカナーンも、ターン11でクラッシュしリタイアを喫する厳しいデビュー戦となった。