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故ダイアナ妃、生誕60周年に先駆け英ファッション誌の表紙を飾る

2021年04月26日 16:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

7月1日に生誕60周年を迎える故ダイアナ妃
故ダイアナ妃が、英ファッション誌『Tatler』6月号の表紙を飾った。現地時間7月1日に迎える、妃の生誕60周年を記念したものだ。同誌では王室に詳しい5人の人物が、妃のレガシーを称えるとともに「60歳になったダイアナ妃が生きていたら、どんな人物になったか」という質問に答えている。

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現地時間24日にオンライン版『Tatler』が、英時間29日に発売する最新号の表紙を公開した。写真は1989年11月にダイアナ妃が香港を公式訪問した際に撮影されたものだ。

ダイアナ妃は“ラバーズ・ノット・ティアラ”と「キャサリン・ウォーカー」のアンサンブルドレスを着用している。全体にパール・ビーズをあしらった白いドレスは、ジャケットの高い襟がエルヴィス・プレスリーの衣装に似ていることから“エルヴィス・ドレス”と呼ばれている。

現地時間7月1日はダイアナ妃の60回目の誕生日にあたるが、同誌では王室に詳しい人物ら5人に向けて「もし妃が生きていれば、どのような60歳になっていたと思うか」と質問を投げかけた。

『ダイアナクロニクル―伝説のプリンセス最後の真実』の著者ティナ・ブラウン氏は「妃なら、60歳ですべてを達成していただろう。コミュニケーション能力が高く、Instagramではローマ法王に匹敵するフォロワーを獲得できたと思う。当時の妃は、王室の近代化の必要性について発言した。そのことがメーガン妃の王室入り後、さらに強化された」と明かしている。

ダイアナ妃がパトロンを務めた慈善団体「Birthright」で、12年間にわたり妃と仕事をしたヴィヴィアン・パリー氏は「彼女はエリザベス・テイラーのように世界を股にかけるセレブになることも可能でしたが、亡くなる前は世界的に圧倒的な存在感を示し始めていた。生きていれば地雷の使用を中止して、メンタルヘルス関連の活動に参加し、誇り高き祖母になったでしょう」と回答した。

ファッション・ニュース編集者のエマ・エルウィック=ベイツ氏は「彼女のファッションは、現在も若者に多大なインスピレーションを与えている。プリンセスだった彼女の装いが、私達の周りで何度もリバイバル流行している」と述べた。

ヘンリー王子夫妻の暴露本『自由を求めて』の著者オミッド・スコビー氏は「ヘンリーとウィリアムは母親と一緒の時間よりも、母親無しで過ごした時間の方が長いのです。しかし兄弟には、ダイアナに育てられた影響が明確に残っている。彼女はいつも、息子達の周りにいるスタッフや家族らに『息子達の個性を尊重して』と働きかけていたのです」と話している。

さらに元BBCの王室担当記者ウェスリー・カー氏は「ダイアナの親しい友人達は、彼女が独特のカリスマ性や魅力を持っていたこと、そして出会った人に強烈な影響を与えたことはどんなに強調してもしすぎることはないと言っている。ただ彼女のレジェンドは、60年前に生まれた彼女の非常にリアルで温かな人物の影を薄くしてしまったのだ」と伝えた。

ダイアナ妃の60回目の誕生日当日には、ケンジントン宮殿で妃の銅像が初披露される。式典ではウィリアム王子とヘンリー王子が肩を並べて出席するか否かに注目が集まっている。



画像2枚目は『Tatler 2021年4月24日付Instagram「From fashion to royals; It girls to explorers; spies to literati; Tatler’s historic British issue is not to be missed.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)