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賃貸住みは"リスク"なのか 「いつまで働けるか分からない。持ち家なら雨風しのげる程度のボロ屋でもいい」という声

2021年04月23日 18:10  キャリコネニュース

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持ち家か賃貸か。結婚や出産など、大きなライフステージの変化があった際に「住居」をどうするか考える人は多い。持ち家・賃貸それぞれにメリットとデメリットがある。

キャリコネニュースには、持ち家派・賃貸派からのさまざまな声が寄せられている。(文:コティマム)

40代女性「この先立ち退きになったら、新たに別の賃貸を契約できるか不安」

千葉県の30代男性は持ち家派。「平均寿命が延びている中、老後一生にわたって家賃を払い続けなければならないのはリスクだと考えている」と語る。

持ち家ならローンを払い終わった後は固定資産税などの出費だけですむが、賃貸の場合は老後も毎月家賃を払わなければならない。

埼玉県の40代女性は、老後にかかる家賃や住み替え時の契約可否を不安視する。

「子どもがいないので、老後が心配。賃貸に住み続けられるかわからない。もし立ち退きにでもなって引っ越す必要ができたら、新たに別の賃貸を契約できるか不安。いつまで働けるかもわからないので、雨風しのげる程度のボロ屋でもいいから、家賃がかからない状態で老後を迎えたい」

埼玉県の30代女性は「戸建てに住むのが昔からの夢なので購入しました」といい、持ち家に住んでいるが

「ただし『持ち家が必要か?』という質問には『NO』と答えます。出費の不確定要素が多すぎますし、持ち家は贅沢品の一種だと思っています」

と綴る。確かに、持ち家購入には大きなお金がかかるため、それなりの収入や蓄えが必要になる。女性は「戸建てが夢」だったので購入したが、無理して持ち家にする必要はないと考えているようだ。

実家を見て感じる問題「老朽化して解体するにも高額の解体費がかかる」

賃貸派の声も見てみよう。兵庫県の50代女性は「地震、台風で被害が大きければ住宅ローンだけが残る。賃貸なら引っ越せば良いだけ」と語る。

確かに思い立った時にすぐ引っ越しができるのは賃貸のメリットだ。災害以外にも、仕事やプライベートの環境変化によって引っ越す必要が生じた際、すぐに新しい場所へ住み替えられる。

千葉県の30代男性は、職場近くの賃貸物件に住んでいるが

「地方の実家に土地と家があります。定年退職後は帰郷し、海沿いの田舎で余生を過ごそうと考えています。返済と土地に縛られてしまうので『持ち家を建てよう』という気持ちが今のところは起きません」

また近年は、老朽化した空き家も問題になっている。男性は自身の実家を見て、持ち家の抱える問題を実感しているという。

「家族構成の変化で部屋が余り、2階部分を使わなくなりました。この先、誰も住まなくなった場合も売却できるとは限らない。いずれ老朽化すれば、高額の解体費がかかることがわかっています」

新築時とは家族構成や環境が変わり、使わない部屋も出てくる持ち家。メンテナンスには、時間とお金がかかる。

「自分は賃貸で身の丈に合う生活をしたい。無理をして持ち家を持つ必要性はないと思います」

持ち家か賃貸か。納得のいく「住み方」ができるよう、しっかり吟味する必要がある。

※キャリコネニュースでは引き続き「持ち家は必要だと思いますか?」のほか「電話対応が苦手な人、苦手だった人」や「努力は必ず報われる」?などのアンケートを募集しています。