マクラーレンは、LMDhプロジェクトの評価に関する立場を明確にした。同社のCEOであるザック・ブラウンは、「プロセスは進行中であるが、決定には至っていない」と述べている。
マクラーレンはIMSAとACOフランス西部自動車クラブによる“コンバージェンス”交渉の初期段階からテクニカル・ワーキンググループに参加しており、世界トップレベルのプロトタイプ・フォーミュラに関心を示している複数のメーカーの内のひとつだ。
ブラウンは最近のJOTAのコメントを受けて、イギリスチームが長期的なLMDhへの参加を検討していることを明らかにした。
JOTAは現在、ファナテックGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSのプロクラスに『マクラーレン720S GT3』を投じて参戦しており、来シーズンにはプロ・アマレースをプログラムに追加することも検討している。
「我々はLMDhのレビューを続けているが、それを実際に行うかどうかの結論は出ていない」と、ブラウンはSportscar365に語った。
「仮にやるとした場合、それを社内で実行するのか、または社外で行うのか、どのように、誰とやるのか、そういったことも考えている。たしかにJOTAはマクラーレンGTの大切なカスタマーチームだ」
Sportscar365はマクラーレンがLMDhに関する決定を下すタイミングは、もっとも早くても2021年後半になることを理解している。しかし、その想定を超える正確な詳細は確立されていない。
ブラウンは昨年9月、マクラーレンが2023年のLMDhプログラムに参加する場合、2021年前半に決断を下す必要があると述べた。
この2023年にはアウディとポルシェ、アキュラがLMDhに参加し、WEC世界耐久選手権ではフェラーリが、IMSAとの相互参戦が可能となるル・マン・ハイパーカー規定によるLMHクラスにハイブリッドカーで加わる予定だ。
しかしブラウンは当時、マクラーレンがエントリーする可能性について2023年が唯一の選択肢ではなく、翌年もそのテーブルにあると述べていた。一方、2025年以降の新規参入は除外されいる。
マクラーレンがLMDhの評価を継続すると宣言したのは今週、ランボルギーニのモータースポーツ責任者であるジョルジオ・サンナが、LMDhカテゴリーへの参加に関する最終決定が「まもなく行われる予定である」と述べた直後のことだった。