「基本プレイ無料」と聞くと、いわゆるスマホゲームを想像する方もいるでしょう。スマホにおける基本プレイ無料ゲームの多くは、「Pay to Win」型ゲーム。これは、いわゆる課金すればするほど強くなる仕組みのことを指します。
ガチャで強力なアイテムやキャラを引くまで回し続けるなどは、まさにPay to Winの象徴といえます。Pay to Winはそれまでパッケージ販売が主な収益だったゲーム業界において、ある種のエポックメイキングともいえるビジネスモデルで、現代のスマホゲームにおいては主流のスタイルとなっているのはご存知のとおり。
しかし、『Apex Legends』はPay to Winモデルではありません。いわゆる「プレイがうまいプレイヤーが勝つ」ストロングスタイル型のゲーム。同作内にもガチャに相当するフィーチャーは存在するものの、排出されるのはチャームと呼ばれるアクセサリー類がメイン。こういったものを装備しても、武器のステータスには影響がありません。
では、どうやって収益を上げているのか? それはスキンと呼ばれるキャラクターや武器やアイテム類の見た目を変更できるデータ販売です。これらのスキンは定期的なアップデートによって追加され続けており、期間限定のものも存在するため、お気に入りのキャラスキンが登場したらつい購入したくなるんです。
スキン販売のビジネスモデルでの成功はLoLが先行Pay to Winではなく、スキン販売のビジネスモデルで成功したゲームと言えば、Riot Gamesの『League of Legends』(以下、LoL)が先でしょう。最初に紹介した『Apex Legends』とLegendsつながりのネーミングですが、両者に直接的な関係はありません。