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【4/19~4/25の運勢】4月4週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

2021年04月19日 12:01  isuta

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isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。

2021年上半期の運勢も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡

2021年上半期の運勢 今週のおひつじ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

真剣勝負

今週のおひつじ座は、神々しい気配がする方へ居住まいを正していくような星回り。

「あけぼのや花に会はむと肌着換へ」(大野林火)で詠まれているのは、春の夜明け。早く起きて花を見に行こうとしているのでしょう。普通、この時期に「花」と言えば桜の花のことを指すのですが、それは脇に置いてしまってもいいように思います。

というのも、「見む」ではなく「会はむ」という言葉があえて選ばれているのは、レトリックとして擬人化が用いられているということ。さらに「肌着換え」とまで記しているのは、永年信仰してきた神仏へお礼参りに行く時か、久しぶりに遇う恋人と肌を重ねようとしている時かのいずれかであり、おそらく掲句はそうした敬虔さの奥に秘めたる官能性を含んでいたのではないでしょうか。

掲句を詠んだ時点では直接あいまみえてませんが、薄ぼんやりと霞たなびくあけぼのに「花」が浮かび上がるその姿は、想像しただけで神々しいものだったに違いありません。あなたもまた、そうして内に秘めたる思いを外へ解き放っていきたいところ。

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illustration by ニシイズミユカ

心地よくいるための儀式

今週のおうし座は、みずからが気持ちよくいられる場や時間をみずから作り出していこうとするような星回り。

アメリカ出身の日本文化研究者マイク・モラスキーの『呑めば、都:居酒屋の東京』では、長年の呑み歩き体験をもとに、都会生活における居酒屋の日本独特の役割について言及。特に「居酒屋は、味より人」であり、「ひとりで立ち寄っても、誰かと共にいる感じがして、楽しく呑めるのがよい店」という主張を繰り返し強調します。

美味い酒とつまみなら通販や自炊でいくらでも代用できますが、強制された訳でもなく自然と集まった常連たちが、互いにノリや発言を読みあうことで醸成されるその店独自の<空気>は、居酒屋でしか経験できないものでしょう。

特にさまざまな形や規模のカウンターが見られる中で、最も客同士のあいだで共同体意識が生み出されるのが「コの字」なのだと言います。まっすぐなカウンターもL字型も、誰もが他の客の“顔”を見ることができ、また見られているという点で「コの字型」には及ばないのだそう。あなたもまた、客を自然と呼び込み常連にしてしまうような居心地のいい雰囲気を追求していくべし。

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illustration by ニシイズミユカ

アンチ・スマート

今週のふたご座は、予感にあえて寄せていこうとするような星回り。

「葉に気配起りて落つる椿かな」の作者・安積素顔は、中途失明の盲俳人。掲句には、人間の気弱い哀れさが出ているように思われます。椿の花は花弁が一つ一つ落ちるのではなく、唐突に花が丸ごと落ちるのが特徴。ここでは孤高の厳しさと、やがて訪れるだろうみずからの運命を重ねたのかも知れません。

眼で笑えなくなった盲人たちは、つねに口に微笑を浮かべるものですが、同じ盲人でも、その内側に確かな自分を持っていて馬鹿にされない雰囲気を醸し出している人もいれば、どことなく頼りなく感じられて苦笑させられたり思わずそばに行って支えてやりたくなるような人もいるはずであり、作者はおそらく後者のタイプ。

無理をして強がって見せることも、自己憐憫に酔う訳でもなく、「気配」に神経を集中させてから、すこし慌てたような、驚いたような、そして困ったような顔をしてそれを受け入れていく。そんなしみじみとした人間味が自然と浮かんでくる句です。あなたもみずからの身から果敢にそうした人間臭さを滲ませていきたいところです。

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illustration by ニシイズミユカ

唸れ生命賛歌

今週のかに座は、みずからに打ち寄せる運命の波のもう一つ奥へと分け入っていくような星回り。

すべての生命現象には“波”がある。両者はなだらかに移行しながら交替していき、吸収・増殖と排泄・分化の双極的営みによってたえず自己更新を行っていく――。食と性に代表されるような、こうしたいのちの波が作り出す拍動を「宇宙交響」と呼び、これより根の深い生命記憶はないと述べたのは、解剖学者の三木成夫でした。

三木によれば、高等動物などの多細胞生物の場合、たがいに相手を見出して卵と精子の結合によって行われる性の営みは、単細胞生物の場合は二つの個体のあいだで核物質の一部の交換という形で行われるのだそう。

すなわち、比較的大型の雌核と小型の雄核の両者を備えた同士で、後者の雄核のほうが交換要因となって、ふたたび離れることで、単細胞生物のいのちは革まるのです。あなたも、どこかでそうした原始的な本能に従いつつ、みずからを革めていくべし。

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illustration by ニシイズミユカ

やっと底が抜ける

今週のしし座は、古き世界の死と新しき世界の誕生を同時に表現していくような星回り。

「鶯(うぐいす)」は春の代表的な風物詩。ただし「鶯や餅に糞する縁のさき」(松尾芭蕉)では、その鶯の声を詠うのではなく、縁先(縁側の外側のはし)の餅に糞(ふん)を落としていったことを詠んでいる訳ですが、これは伝統的な和歌の風雅をさっとかわして日常を詠んでいるのです。

芭蕉は晩年に入ると古典や故事に寄りかかった句はやめて、もっと見たまま感じたままの素直な句を読もうという「軽み」を大切にしていくようになりましたが、掲句はまさにその真骨頂と言えるのではないでしょうか。

またシンボリズム的にも、糞便を投げつけたり、尿を浴びせるといった行為は「格下げ」の典型的な身ぶりであり、頭でっかちな身体の上層から物事をうみ出す肥沃な下層へと向かうことで生まれ変わりや豊穣、改新と密に結びついています。あなたも思わず笑いを誘うような「軽み」を自身に引き受け、体現していくことがテーマとなっていくでしょう。

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illustration by ニシイズミユカ

響きと交わり

今週のおとめ座は、もっと全身を使ってエネルギーを発散させていこうとするような星回り。

森田澄夫の『言葉が声に及ぼす影響』によれば、日本語とイタリア語はともにア・イ・ウ・エ・オという五つの母音を使いますが、日本語の場合は<ア>の母音の占める割合がイタリア語に比べて格段に多いのが特徴で、「浅い言葉」と言えるのだそうです。

逆に言えば、イタリア語の方が、必然的にことばをより強く響かせて相手に伝えようとする積極的な意志が必要とされ、同じエネルギーを発散させるのでも、思いきり集中させておいて発散させるのだと。

つまり、同じ<ア>の発声をするのでも、イタリア語や中国や朝鮮語のそれに近い発音と比べても、日本語は気楽な感じで、それだけことば(音声表現)に頼っているというより、もっと身体の直接的な共鳴に頼っているということ。あなたも、明確な形を伴わない流動的な気体になったつもりでさまざまなに他者や世界と入り混じっていきたいところです。

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illustration by ニシイズミユカ

スキゾキッズ

今週のてんびん座は、長らく踏みとどまっていたステップを越えていくような星回り。

「朧ゝふめば水也まよひ道」は、作者・小林一茶が33歳の頃の作で、九州を歩き回って四国に戻ってきたときに詠んだもの。宿泊先として頼りにしようと思っていた寺の住職がとっくの昔に亡くなっていたことを知らされ、途方に暮れていた時に作ったそうです。

途方にくれてとぼとぼ歩きながら、一茶は何を思っていたのでしょうか。少なくともこの句を見る限りでは、不当な苦労や過剰な感傷などは朧の中でどこかへ消え、まよい道そのものが歌を詠っているような雰囲気が伝わってきて、不思議とこちらの心情にも沁みてくるようです。

それとも、もしかしたら、とことんぼろぼろになった末、殺そうとしても死なない自分の秘めたるしぶとさのようなものに、この旅でふと気づいてしまったのかも知れません。あなたもまたそんな一茶のごとく、あっけらかんと苦労を踏み越えていくべし。

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illustration by ニシイズミユカ

頭打ち状態にどう臨む?

今週のさそり座は、光の当たらない闇の側に立って動いていこうとするような星回り。

昔話「食わず女房」に登場するのは、人には何もくれたくない欲たがりの男。彼は飯を食わずによく働くという女と出会い、女房にします。ただ米が異常に減ることを不思議に思った男が女房をのぞいてみると、大食いの鬼女に変化したのです。男が離縁を告げると、今度は女房が男を食おうとして、男は命からがら逃げだす、というのが主なあらすじ。

文芸評論家の馬場あき子は『鬼の研究』のなかで、「おそらくは人との交わりを求めて飯を食わぬという過酷な条件に堪えて」山姥があえて異類である人間の男に嫁いできたことに着目。「頭頂に口があったという荒唐無稽な発想は、民話的ニュアンスのなかで、山母が常人との交わりの叶わぬ世界の人であることを匂わせたものであろう。むしろ山母が常人との交わりを求めるために果たした努力のあとが語られていて哀れである」と述べていました。

つまり「食わず女房」は最初から男を喰らうことを狙っていたのではなく、男が自分の正体に気づいたときに、初めて男を食べる対象に変換させたのであり、それは身勝手な要求を突きつける人間を相対化する絶対的な他者としての、自然の象徴だったのでは。あなたも、誰か何かを通して無理や無茶と真っ向からぶつかりあっていくことになるでしょう。

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illustration by ニシイズミユカ

新呼吸

今週のいて座は、一服の清涼剤が心中に広がっていくような星回り。

「春尽きて山みな甲斐に走りけり」(前田普羅)は、大正時代に詠まれた句。春を惜しむという、甘やかに流れやすい感傷を越えて、初夏へと向かう季節の勢いにそのまま乗って走り抜けていくような雄渾な風を感じさせます。

個人的にも記憶があるのですが、この季節に北アルプスの山々を縦走していると、確かに青葉若葉を引き連れて、動かぬはずの山が一心に走っていくように見えるものです。ああ、その颯爽とした疾走感。

この場合、自然とともに歩むことで癒されるというより、どこか自然の後を追って思わず小走りになりながら心躍っているうちに、いつの間にか気持ちが晴れて世間のしがらみがほどけている、と言った方が近いように思います。あなたもまた、自分なりの足どりで心健やかでいられる方へと歩みを重ねていくべし。

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illustration by ニシイズミユカ

くるくるくるくる

今週のやぎ座は、すこし頭がおかしくなっていくような星回り。

島尾敏雄の小説『死の棘』は、夫の不倫が妻にばれたところから始まるのですが、ただの痴話喧嘩などでは済まず、奥さんはその事実によって精神に異常をきたしてしまい、ひたすらに夫を責めるのです。というか、攻撃する。そして夫はひたすらに耐え忍ぶのみ。言ってしまえばそれだけの小説なんです。

しかも話がすすむにつれて主人公であるはずの夫も頭がおかしくなっていくのですが、病んだ描写や言葉のやりとりも、それが続き過ぎるとそれはそれでおもしろおかしくなってくるから不思議です。

「ただじぶんがわからなくなったんです。あなたはあたしが好きなのかしら。それがわからないの。ほんとうはきらいなんでしょ、きらいならきらいとはっきりおっしゃってください。蛇のなまごろしのようにされているのはあたしたまらない」あなたもまた、知らず知らずのうちにヘンな関わりに巻き込まれていくことになるかも知れません。

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illustration by ニシイズミユカ

訪れと出逢い

今週のみずがめ座は、最良の“合わせ技”を探究していくような星回り。

円弧を描いて大空をまたぐ虹をよく見れば、一方は野原にあり、もう一方は春の田んぼにある。「野の虹と春田の虹と空に合ふ」の作者・水原秋桜子はそんな虹の姿を、野原からのぼる虹と、田んぼからのぼる虹が大空で邂逅しているように捉えています。

作者は論文「自然の真と文芸上の真」を書き、「客観写生」を掲げる俳句の当時最大結社であったホトトギスを離脱し、みずから「馬酔木」を創刊し、俳壇に新風を吹き込んだのでした。「自然を尊びつつもなお自己の心に愛着をもつ」という作者にとって、外界の自然のありのままの姿と同様、それらを美しいと感じ、またついそうであるかも知れないビジョンを想像してしまう人間の心もまた愛すべき自然だったのでしょう。

すなわち、そうして自然と自己とが見事に溶けあう様子こそ、追求すべき「文芸上の真」に他ならないと考えた訳です。あなたもまた、感覚的にぴたりと来るような言葉や相手を見出していくことがテーマとなっていくでしょう。

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illustration by ニシイズミユカ

蜘蛛の糸を辿る

今週のうお座は、執拗に、繰り返し向かっていくべきものを見出していくような星回り。

ピカソと並ぶ20世紀を代表する画家フランシス・ベーコンは、長年にわたる画業の中でも肖像をもっとも重要かつ困難な仕事と位置づけていたそうです。それは、愛する(した)ものたちしか描くことができない上に、最も困難だと感じていたから。

彼はキャリアの最初期こそモデルを前に制作を行っていましたが、後にむしろアトリエに一人で、写真や記憶を頼って描くようになっていきました。その理由について、彼はリアルなかたちを記録するための歪曲がモデルを傷つけることになるからと弁明する一方で、「友人でなければ、こんなに暴力的にはできない」とも漏らしていたそう。

彼は同性の恋人が自殺未遂事件を起こしてから実際に自殺してしまうまでの3年間にわたり、その肖像を執拗に描いていたこともありましたし、死後もたびたび亡き恋人の絵を描いていました。あなたもまた、自分なりの仕事やそのやり方について改めて情熱を燃やしていくことになりそうです。

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