青山剛昌原作による劇場版「名探偵コナン 緋色の弾丸」の公開記念舞台挨拶が、本日4月17日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、江戸川コナン役の高山みなみ、毛利蘭役の山崎和佳奈、毛利小五郎役の小山力也、赤井秀一役の池田秀一、石岡エリー役の浜辺美波が登壇した。
【大きな画像をもっと見る】新型コロナウイルス感染症の影響により、1年の延期を経て公開された同作。公開初日の興行収入が、最終興行収入93.7億円を記録した前作「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」との対比で144%を記録しており、シリーズ初の興行収入100億円超えは確実ではないかという発表が司会者からされると、会場からは大きな拍手が送られる。そんな中で高山は1年越しでの映画の公開について、「長かったような短かったような1年でした。(作品を)作り上げたスタッフ、キャストの思い、ずっと待ってくださっている皆さんの思いが日に日に大きくなっていくのがわかっていたので、早くどこかで観せてあげなきゃという気持ちで。完成披露試写会のときにはその思いが溢れすぎて涙ぐんでしまいましたが、今日はその分明るくやりたいです」と挨拶した。
「名探偵コナン」シリーズの大ファンである浜辺は「私自身1年に1回、(『名探偵コナン』の映画が公開される)春が来るのが本当に楽しみだったので、公開が1年延期になったことに対する皆さんの気持ちがとてもわかります」と観客に語りかける。今後改めて「コナン」シリーズに出演するならどんな役をやりたいかと司会者から問われると、「もともと、参加できるなら鳥や豚の役、擬音での参加でもいいと言っていたんですが、今回作品に携わってみて申し訳ないというか、緊張してしまって。前回言ったのよりもうちょっとグレードを下げて、ダンゴムシの足の音とかで(笑)」と回答。高山が「小学校の同級生とかどうですか?」と提案すると、浜辺は「無理です! 人の言葉をしゃべらせていただけるのなら、しゃべれるインコの声でギリギリです。その言葉だけでもう幸せなので(笑)」と恐縮しながら返答した。
「緋色の弾丸」でスポットが当たる赤井について池田は「赤井秀一が初登場してから20年経つらしいんです。ずっと出ずっぱりというわけじゃなかったので、やっとこの4、5年でキャラクターが手の内に入ってきた気がします。いつもカッコいいセリフといい場面を作っていただいて、恐縮しています」と謝辞。「女性人気がかなり高いことを感じているか」という司会者からの問いかけには、「ライバルというか、安室(透)が人気というのを聞いていまして。ここ数年間は焦っている感じもありましたが、なんとかがんばってきました(笑)」と気持ちを明かした。
その後キャスト陣が映画の見どころを紹介するコーナーに。高山は「おすすめというか大好きなシーンがありまして。一瞬なんですが。リニアと新幹線が並走するシーン。なんたる動体視力! “キュン”みたいな。あそこが一番好き」とネタバレに配慮しながら説明。山崎は浜辺が演じる石岡エリーを挙げ、「浜辺さんがドラマで見せる顔とまったく違う顔が見られて、浜辺さんの新しい魅力なんじゃないかなと思っています」と称賛。続いて小山が「コナンくんが行くところ行くところで大事件が起こるので、皆さんコナンくんが近づいてきたら逃げてください」とおどけると、高山が「言い方! おじさんも一緒にいるじゃん(笑)」とツッコミを入れる。これに対し小山は「おじさんは寝てるか酔っ払ってるか、知らんぷりしてるかなので(笑)。でもそういう大事件が起こったときに、人を思いやる気持ちがあるからこそ正義の力を発揮するんですよ。『コナン』は思いやりです!」とまとめた。
「変身するシーンが好きですね」と挙げた池田は、「沖矢昴として活躍していただいて、そのあとふっと赤井に変わる。あのシーンは定番になっていただければ」とコメント。さらに浜辺が「いっぱいあるんですが、直接ではないですがコナンくんと赤井ファミリーが力を合わせる場面は、ある種の“ムズキュン”でした。カッコいいし、アクションなんだけどいろんな関係性を踏まえるとキュンとして。あそこはどのファンの方も震えているんじゃないかと思います」とファン目線で述べた。
最後にフォトセッションに合わせて、ファンからのメッセージが書かれたボードをお披露目。キャスト陣は「全部読みたい!」と1つひとつのメッセージに目を通していく。そして高山の「真実はいつもひとつ!」というおなじみの掛け声とともに、会場全体が指をさす恒例のポーズを決めてイベントは終了した。
劇場版「名探偵コナン 緋色の弾丸」は、4年に一度開催される世界最大のスポーツの祭典「WSG-ワールド・スポーツ・ゲームス-」の開催を控える東京で、名だたる大会スポンサーたちが誘拐される大事件が発生するところから動き出す物語。名古屋から東京へ向かう、最高時速1000kmを誇る世界初の真空超電導リニアをも巻き込み、過去最大クラスの規模の事件が描かれていく。
(c)2020 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会