2021年04月16日 18:41 弁護士ドットコム
日本眼科学会、日本眼科医会などの6団体が4月14日、共同で「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」を発表し、話題となっている。「小児にブルーライトカット眼鏡の装用を推奨する根拠はなく、むしろブルーライトカット眼鏡装用は発育に悪影響を与えかねません」と警告する内容だった。
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また、「ブルーライトカット眼鏡には眼精疲労を軽減する効果が全くない」との研究成果も紹介されたため、大人を含めて使用者には驚きをもって受け止められたようだ。
では、ブルーライトカット眼鏡を販売してきた企業はどのようにみているのか。眼鏡チェーン店「JINS」広報に聞いたところ、「今回の声明にある通り、お子さまにとって太陽光が、心身の発育に好影響を与えるもので、お子さまには太陽光が必要であることは弊社としても承知しております」と回答した。
その上で「ブルーライトの影響については、様々な学説や論文が発表されておりますが、夜遅くまでデジタル端末の強い光を浴びると、睡眠障害をきたす恐れが指摘されており、夕方以降にブルーライトをカットすることは一定の効果が見込まれる可能性があるという見解もございます」とも指摘した。
今後については「今回の件を踏まえ、今まで以上にお客様にあわせた丁寧な接客を心がけるとともに、特にお子さまに対しましては、専門医の処方をお勧めすることや、使用方法についてより啓発していきながら、社会に役立つ企業として精進してまいります」という。