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SDGs関連商品が揃う「エシカルコンビニ」を備えた新施設が青山に 伊藤忠商事が運営

2021年04月15日 18:02  Fashionsnap.com

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(左から)伊藤忠商事代表取締役副社長CAO 小林文彦氏、代表取締役会長CEO 岡藤正広氏、冨永愛、社長COO 石井敬太氏 Image by: FASHIONSNAP.COM
伊藤忠商事が、SDGsの発信拠点「ITOCHU SDGs STUDIO」を東京本社敷地内のITOCHU Gardenに開設し、4月16日にオープンする。展示・撮影スペースやラジオ収録専用ブース、SDGsにまつわる商品を陳列する「エシカルコンビニ(ETHICAL CONVENI)」を備え、SDGsに取り組む団体の活動をサポートしながら、生活者へのSDGsに関する理解促進を目指す。前日の15日にはオープニングセレモニーを開催。ゲストとしてモデルの冨永愛や伊藤忠商事代表取締役会長CEOの岡藤正広氏らが出席した。

 エシカルコンビニでは、ワンオーのサステナブルウェア「イコーランド(EQUALAND)」や「レスポートサック(LeSportsac)」のリサイクルコレクション、水の使用量を98%カットした「ステラ(Stella)」のチョコレートなど、「エシカル」や「サステナブル」を掲げた商品をアパレルからコスメ、フード、雑貨まで幅広くラインナップ。ディレクションはアッシュ・ペー・フランスが手掛け、伊藤忠商事の製品だけではなく他社製品も多数取り揃えた。展示・撮影スペースはSDGsに取り組む団体に無償で提供し、使用用途としてはアパレルブランドの展示会会場などを想定している。

 設計はスキーマ建築計画の長坂常が担当し、内装は打放しのコンクリートの壁面が特徴。オリジナルロゴは平和の象徴であるハトをモチーフに取り入れ、国連のSDGsロゴで使用されている17色で彩った。
 エバンジェリストに任命された冨永は、8年ぶりにパリコレクションのモデルとして復帰した際にランウェイを歩いた「ランバン(LANVIN)」のドレスを着てオープニングセレモニーに登壇。アパレル産業が世界で2番目に環境に負荷をかけていることに触れ、「作り手側は必死にサステナブルな方向に転換しようと努力しているが、消費者の認識を変えていくにはもう少し時間がかかるのではないか。私も意識啓発に取り組みたい」と話した。
 伊藤忠商事は2021~2023年度の中期経営計画でSDGsの取り組み強化を基本方針のひとつに掲げている。社長COOの石井敬太氏はSDGsの分野にビジネスチャンスがあると捉えており、「我が社は生活関連商品が強い。そういった意味では消費者側の価値観に合わせていけることが強みになる」としてニーズを取り込んでいく考えを示した。

■ITOCHU SDGs STUDIOオープン日:2021年4月16日(金)住所:東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden内