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ウィリアム王子、フィリップ王配への追悼文を発表「楽しい時も辛い時もそこにいてくれた」

2021年04月13日 10:01  Techinsight Japan

Techinsight Japan

祖父フィリップ王配への思いを綴ったウィリアム王子(画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2020年6月10日付Instagram「Wishing a very happy 99th Birthday to The Duke of Edinburgh!」』のスクリーンショット)
ウィリアム王子が声明を発表し、現地時間9日に99歳で逝去したエディンバラ公フィリップ王配への思いを伝えた。王子は息子のジョージ王子と王配の思い出の写真を添え、祖父フィリップ王配との思い出や感謝の気持ちを綴った。ウィリアム王子に続いて、英国に帰国したばかりのヘンリー王子も追悼文を発表している。

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ケンジントン宮殿の公式SNSは現地時間12日、エディンバラ公フィリップ王配への思いを伝える、ウィリアム王子からの追悼文を投稿した。

ウィリアム王子は「1世紀にわたる祖父の人生は英国や連邦国、妻である女王、そして私達家族への奉仕によって定義されました」と述べ、祖父フィリップ王配と共に過ごした日々を振り返った。

「祖父のお手本が私を導いてくれただけでなく、大人になってからも、彼が変わらずに存在してくれたことを幸運に感じています。楽しい時も辛い時も、いつもそこにいてくれました。」

そして王子は99歳まで生きたフィリップ王配が、キャサリン妃や3人の子供達と楽しく過ごした思い出を回想した。

「祖父について妻が長い年月をかけて知ることができたことや、祖父が妻に見せてくれた優しさにはこの先も感謝していくつもりです。そして曽祖父が馬車で迎えに来てくれたことや、彼の茶目っ気のあるユーモアのセンスや冒険心を目のあたりにしたことは、子供達にとって特別な思い出となるでしょう。」

「祖父は並外れた人物であり、並外れた世代の一員でした。キャサリンと私は彼が望んでいたであろうことを継承し、これからも女王をサポートしていきます。おじいさまの不在は寂しくなりますが、彼は私達に仕事をして欲しいと思っているはずです。」

投稿には、ウィリアム王子とキャサリン妃の長男ジョージ王子とフィリップ王配が並んで馬車の座席に座る写真が添えられた。当時2歳のジョージ王子は青いセーターを着て、開いた本を両手で持っている。その隣ではフィリップ王配が手綱と鞭を持ち、カメラの方を向いて微笑んでいる。写真は2015年にノーフォーク州でキャサリン妃が撮影したものだ。


ウィリアム王子が追悼文を発表後、ヘンリー王子は自身が設立したチャリティ団体「アーチウェル」を通して祖父を偲ぶ声明文を公開した。王子は祖父を「バンターのレジェンド(伝説的なジョークの達人)」と表現し、「私とメーガン、アーチーの心の中には、あなたのための特別な場所をずっと置いておくつもりです」と綴った。

ヘンリー王子は現地時間11日午後に移住先のロサンゼルスから帰国し、ロンドンのヒースロー空港に到着。現地時間12日には、自主隔離生活を送るためウィンザー城の敷地内にあるフロッグモア・コテージに入ったことが報じられた。同コテージはかつて王子とメーガン妃、息子アーチー君の家族3人が居住した場所だ。2020年には王子の従妹ユージェニー王女夫妻に引き渡したが、夫妻は6週間後に退去している。

フィリップ王配が逝去したことを受け、ウィリアム王子は現地時間10日と11日に開催した英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式への出席を辞退した。BAFTAはフィリップ王配が初代会長を務め、現在はウィリアム王子が会長に就任している。

現地時間10日にはチャールズ皇太子が私邸ハイグローブの前に現れ、父フィリップ王配への思いを述べた。翌11日には王配と女王の第3子アンドルー王子と第2子アン王女も追悼の言葉を発表、第4子のエドワード王子はアン王女と共に英ITVのインタビューで王配を偲んだ。

画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2020年6月10日付Instagram「Wishing a very happy 99th Birthday to The Duke of Edinburgh!」、2021年4月12日付Instagram「My grandfather’s century of life was defined by service ― to his country and Commonwealth, to his wife and Queen, and to our family.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)