熱意や夢を持って入社しても、ストレスが溜まる環境では、長く働き続けることも難しい。人間関係や労働条件によって働きやすさは変わってくるだろう。どんな時に「会社を辞めよう」と思うのか。キャリコネニュース読者の経験談を紹介する。(文:コティマム)
「やっぱり一橋は違う」「他とは比べものにならない」と学歴差別
50代の女性は、某学習教室の講師を退職したときのことを綴る。
「働き出した時に、就業規則の契約がありませんでした。入ったそばから先輩講師に、『明日から○○教室で勤務ね』『賃金は上がらないから』『すぐに辞めるなら採用しない』などと言われました」
その時点で嫌な予感がしたが、先輩講師以外のパート勤務者に恵まれていたため、続けたという。しかしそれでも、「すぐに辞めればよかった」と思うようになる。
「ある時、一橋大学の学生がアルバイトで入って来ました。そこから学歴差別が始まりました。関係の良かったパートのおばさん達も『やっぱり一橋は違う』『他とは比べものにならない』などと言いながら、私へのアタリが酷くなりました。夏に40度以上の室外で1時間立ちっぱなしにされたこともあり、『この学習塾、最低だ!』と思い、辞めようと思いました」
当初から違和感がありながらも、なんとか勤務を続けていた女性。嫌味や理不尽な扱いを受ける場所に居続けると、体力だけでなく精神を病んでしまう。退職という決断は間違っていないはずだ。
好き勝手な新社長「飲み屋の女の子を社内で連れ回す」
30代の男性は、長年務めた会社を退職したときのことを明かす。職場は工場の機械や配管のメンテナンスをする会社で、学生時代からアルバイトをしていた。先代の社長に気に入られ、卒業後は正社員として正式に入社。充実した社会人生活を送っていた。しかし、社長が代替わりしてから、環境がガラっと変わってしまった。
「新しい社長は、正社員同様に仕事ができる古参のアルバイトをシフトに入れず、日本語があまりできない外国人派遣を入れ始めた。当然、一から仕事を教えるので余計に時間がかかる。まじめな人もいるが、雑で任せられない人も。毎時間確認しなければいけない」
言葉の壁もあり、時間をかけて教えても派遣外国人に仕事を任せることは難しかった。それでも社長からは「育てればいい」と言われ続けたという。
「毎回のようにメンバーが代わり、育てるのも難しい状態。せめてメンバーが固定できれば現場の負担は減るが、社長はその派遣会社を使いたがる。時間が今までよりもかかる事と作業が安定しない事で、お客様からの信用は低下。社長の現場への暴言も増え、職長の資格を持った社員は徐々に辞めていった」
職場の雰囲気が険悪になり、仕事ができるベテラン社員が辞めていく中、男性はインフルエンザにかかった。
「熱が40度を越えていたため、会社に休む旨を伝えた。すると社長から電話があり『立っているだけでいいから現場に出ろ』と。しかしインフルエンザが蔓延してしまう可能性を指摘し断った。後日、『俺は42度の熱があっても仕事した』『あいつはやる気がない』などと事務所で言われた」
社員の健康を無視した社長の発言。これには男性も我慢できなかったようだ。さらに社長は「行きつけの飲み屋の女の子を『会社のアルバイトだ』と称して作業服を着せ、社内で連れまわし始めた」という。男性は「もう無理だな……」と思い退職した。現在は同業種の別企業で働いている。
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