4月9日に行われたインディアナポリス・モータースピードウェイでのインディカー・オープンテスト終了後、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨はスピードウェイの中に設けられた特設会場で新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた。
これはIMSとインディカー、ペンスキー・エンターテインメントがインディアナ州保健局、CDCと協力して行ったもので、事前にインディカーのチーム、ドライバー、関係者に広く門戸を開き接種を呼びかけていた。
インディ500を5月に控え、さらに4月18日にアラバマで開幕するインディカーだが、感染状況が厳しいアメリカの中でシリーズを運営していくためには、今回の措置は行き着くべき対策だったと言えるだろう。
さらにはインディカーを取材するメディアにもワクチン接種の機会を広げ、居住地や国籍を問わず積極的にワクチンを受けるように呼びかけた。
琢磨はオープンテストを終えたばかりだったが、これに応じて会場に姿を現し、日本人メディア2名と一緒に会場で接種を受けた。
受付のデスクが1番という縁起の良さで、さらに女性看護師も昨年のインディ500ウイナーと知って大喜び。笑顔でのワクチン接種となった。
ワクチンはファイザー製で、次回2度目の接種はテキサスのレース後に受けることになっている。
琢磨は「これは本当にありがたい機会でしたね。日本ではなかなかワクチン接種は受けれないですし、インディアナ州内でもワクチン接種を予約しようとすると本当にいっぱいでなかなか予約が取れないんです」
「インディカーとIMSには感謝したいと思います。これはインディカーがコロナに感染する人がないように対策してくれて、チームや関係者のことも配慮してくれてのことですし、アメリカ国内での移動も安心してできるようになります」
「本当に良かった。注射はなんかいきなりポンって(笑)。なんかもっとじわ~っと来るかと思ったけど……。全然痛みもありませんでした」と感想を述べている。