トップへ

東京出身者が語る、東京暮らしのしんどさ「人口密度と満員電車は異常。身体も心も蝕まれていました」

2021年04月10日 08:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

地方住民からすれば、華やかなイメージの東京暮らし。交通網が発達していたり、流行りの店が次々に出店したりとイメージどおりの部分もあるのだが、いいことばかりではないようだ。東京暮らしの経験者に「具体的に何がしんどいか?」と聞くと、

「家賃その他、生活費が高すぎる。また、保育園の競争率が高い」(神奈川県/30代男性/不動産・建設系/年収700万円)
「電車通勤がきつい」(鹿児島県/30代男性/不動産・建設系/年収550万円)

という答えが返ってきた。この時期は、進学や就職、転勤をきっかけに、都内に住み始める人も多くいるだろう。今回は、経験者が語る東京暮らしのリアルを紹介したい。(文:大渕ともみ)

「生活するなら、都会すぎず田舎すぎず、ほどよい規模の地方都市がいい」

専門コンサル系の業界で働く50代女性(年収500万円)は生まれも育ちも東京だ。しかし、現在は熊本県に住んでいる。女性は都内に住んでいた頃を振り返り、

「東京のあの人口密度と満員電車は、今考えたら異常です。身体も心も蝕まれていました」

と綴る。女性は、毎日の満員電車通勤に嫌気がさしていたのかもしれない。「生活するなら、都会すぎず田舎すぎず、ほどよい規模の地方都市がいい。今はインターネットで大体の物は手に入るので、仕事や学校の問題さえクリアできれば、地方暮らしでもさほど不便は感じないでしょう」と持論を述べた。女性の主張のミソは"ほどよい規模の地方都市"というところで、

「すぐ噂話が広まるような極度の田舎は、東京育ちの人にはきつい。適度な人口密度の都市がいいと思います」

と助言している。

「アレルギー性呼吸器疾患にずっと苦しめられていた」

兵庫県在住の50代男性(メーカー系/年収750万円)は、仕事の都合で5年ほど都内に住んでいたことがある。男性にとって東京暮らしは苦い思い出で、

「その頃はアレルギー性呼吸器疾患にずっと苦しめられていた。激しい咳がしつこく続くのだが、アレルゲンは特定できず」

と当時を振り返る。幸い、転勤で兵庫県の緑豊かな場所に引っ越した途端「咳の症状はピタリと止まった」と男性。つらい疾患から解放されたのなら何よりだ。しかし実は、男性の安住の地は、兵庫ではなく広島なのだという。

「広島市に住んでいたことがある。そこそこ都会でそこそこ田舎なので、住み心地が非常によかった。インフラも整備されていて、瀬戸内海沿岸は気候が温暖。自然災害も比較的少ない」

と思いを馳せた。いつか再び、男性が広島に住めることを願うばかりだ。

※キャリコネニュースでは引き続き「東京に住むのはしんどい?」のほか「電話対応が苦手な人、苦手だった人」や【緊急アンケート】「努力は必ず報われる」?などのアンケートを募集しています。