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坂上忍×くっきー!の絵本が秋にアニメ映画化!子犬リクと5歳の少年の日々描く

2021年04月09日 08:00  コミックナタリー

コミックナタリー

絵本「リクはよわくない」カバー (c)坂上忍/くっきー!/インプレス/MMDGP/リクはよわくない製作委員会
坂上忍が文、くっきー!(野性爆弾)が絵を担当した絵本「リクはよわくない」のアニメ映画化が決定。2021年秋に公開される。

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坂上自身の体験をもとに、5歳の「ぼく」と子犬のリクの何気ない日々が綴られた「リクはよわくない」。芸人としてだけでなくクリエイターとしても活動するくっきー!が挿絵を手がけた。2020年4月に発刊され、部数は2021年4月時点で2万2千部を突破している。映画ではイタリアン・グレーハウンドであるリクのほかにも、気の強いチワワのツトム、ミニチュア・ダックスフントのお調子者ヨースケ、菩薩のように穏やかなフレンチ・ブルドッグのマルちゃん、そして、優しくて食いしん坊なパグのパグゾウと、個性豊かな犬たちが多数登場。さらに原作にはないエピソードが盛り込まれる。

アニメ制作は勝鬨スタジオと十文字、監督は荒川眞嗣が担当。またフジテレビ系列で本日4月9日11時55分より放送される「バイキングMORE」と、19時より放送される「坂上どうぶつ王国」の3時間スペシャルでは、制作中のアニメーションのパイロット映像が公開される。

そして坂上、くっきー!からはコメントが到着した。犬14匹、猫4匹とともに生活している坂上は「私は子どもの頃から動物たちと一緒に生活していましたが、幼い頃はどこか無責任な飼い方をしてしまっていて…。その贖罪というんでしょうか、取り戻せなくてもやり直すことはできるんじゃないか、という気持ちで動物たちと暮らしています」と告白。「こんな後悔を抱えたおじさんが書いた物語ですが、どうかこの映画が動物たちを可愛がってくれるきっかけになれたらいいなと思います」と映画への思いを話した。くっきー!は坂上から絵の依頼を受けたときの思いを「正直なところ、俺が描いてええんか?と思いました。めちゃくちゃいい話なので」と明かし、絵本のストーリーについては「読んだ時点で泣きじゃくりました。目から水分がすごく出て身体がカスカスになりました」と感想を述べている。

■ 坂上忍コメント
私は子どもの頃から動物たちと一緒に生活していましたが、幼い頃はどこか無責任な飼い方をしてしまっていて…。その贖罪というんでしょうか、取り戻せなくてもやり直すことはできるんじゃないか、という気持ちで動物たちと暮らしています。リクは五男坊ですが、それまで飼っていた4匹のわんちゃんたちが、それなりにしつけがうまくいっていて元気に暮らしてくれていたこともあり、少し調子に乗ってしまっていたんです。自分ならリクを元気にできると。でもリクとはたった1年しか暮らすことができませんでした。
だから「僕と同じ過ちを犯してほしくない」という気持ちがあります。もし少しでも可愛いなと思ったら、動物を大事にしてほしいなと。リクを失ったことが今の動物たちとの向き合い方のきっかけになっているんです。ある番組のロケで、幼稚園で絵本の読み聞かせをしたとき、目をキラキラさせながら一生懸命聞いてくれる子どもたちの姿を見て、動物と一緒に暮らす喜びや大変さを、絵本を通してなら伝えられるんじゃないかと思いました。こんな後悔を抱えたおじさんが書いた物語ですが、どうかこの映画が動物たちを可愛がってくれるきっかけになれたらいいなと思います。

■ くっきー!(野性爆弾)コメント
がみっちゃん(坂上忍)に「絵を描いてくれないか」と言われて、「がみっちゃんが言うのなら!」ということで引き受けました。だけど、正直なところ、俺が描いてええんか?と。めちゃくちゃいい話なので。自分のグロテスクな部分をこそいで聖人たる気持ちで描きました。
ハンカチーフの用意をしてほしいですね。(泣き)じゃくりますよ。絵本のストーリーを読んだ時点で泣きじゃくりました。目から水分がすごく出て身体がカスカスになりました。高野豆腐を湯がく前のようなね。そのあと風呂に入ったらすぐに戻りましたけど…(笑)なので、映画を観るときは大きめのバスタオルの準備とお風呂を沸かした状態で観に行ってほしいですね。

■ 映画「リクはよわくない」
2021年秋公開

監督:荒川眞嗣
原作:『リクはよわくない』作:坂上忍 / 絵:くっきー!(インプレス刊)
製作幹事:MMDGP / チャンスイン
配給:東京テアトル / チャンスイン
アニメ制作:勝鬨スタジオ/十文字
音響制作:チャンスイン
音響監督:サイトウユウ