2021年シーズン中に一部グランプリでスプリントレースを導入するというプランが、チーム側が金銭的な条件に同意したことで、実現される見通しとなった。
開幕前に、今季3戦において決勝グリッドを決定する予選スプリントレースを土曜に開催するというプランがあることが明らかになり、これについてチーム側を含めて協議が行われてきた。チームは新たなフォーマットを試すことには前向きな姿勢を見せながらも、コスト面においての懸念を表明。スプリントレースのなかでマシンがクラッシュするなどの事態が考えられるため、F1からの追加の支払いや、予算上限額の引き上げを求める声が上がっていた。
しかし4月7日、『RACEFANS』を含む一部メディアによると、チームが金銭的条件において合意したという。それによりイギリスGP(7月16日~18日)、イタリアGP(9月10~12日)、ブラジルGP(11月5~7日)の3戦に予選スプリントレースが導入される方向で調整が進められていくということだ。
F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、最近、次戦エミリア・ロマーニャGPまでにはスプリントレースについての詳細を決定する予定であるとコメントしている。
「最後の詳細事項を決定しつつある。(エミリア・ロマーニャGPの)イモラまでにまとめることを目標としている」とドメニカリは『Rai Radio 1』に対して語った。
「我々としては、現状よりもさらに緊張感の高い週末を設けたいと思っている。金曜日には1時間のプラクティスと予選を行い、この予選でスプリントレースのグリッドを決める。そして(土曜の)スプリントレースの結果が日曜決勝のグリッドとなるわけだ」
「このフォーマットにより、グランプリへの関心はより一層高まるだろう。それをオーガナイザーも、テレビ放映権保有者たちも望んでいる」