手塚治虫をフィーチャーした企画展「トキワ荘と手塚治虫-ジャングル大帝の頃-」が、明日4月7日から8月9日まで東京・トキワ荘マンガミュージアムにて開催される。
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「トキワ荘と手塚治虫-ジャングル大帝の頃-」はトキワ荘に住んでいた1953年初旬から1954年10月までの間に手塚が描いた作品や、手塚とトキワ荘にまつわるエピソードを、直筆原稿とともに紹介するイベント。第1章の「トキワ荘前夜 ~宝塚から東京へ~」、第2章の「トキワ荘前史 ~トキワ荘の手塚治虫~」、第3章の「トキワ荘を離れて ~マンガ家たちとの絆~」という全3章立てで構成されている。会場ではこれまで公開されることが少なかった「サボテン君」をはじめとする手塚の作品や、藤子不二雄(A)が手伝った「ジャングル大帝」最終回の原稿、そして「鉄腕アトム」「リボンの騎士」「火の鳥」などの原稿を展示。また月刊誌の少年(光文社)に1952年から連載されていた「鉄腕アトム」の別冊付録全97冊をはじめとする、別冊付録マンガも紹介する。
さらに藤子、トキワ荘マンガミュージアムがある豊島区の区長・高野之夫氏と、手塚プロダクション代表取締役社長の松谷孝征氏からはコメントが到着。藤子は展示物である「ジャングル大帝」の原稿について「ジャングル大帝の最終回で吹雪の背景をお手伝いしました。その原稿が手塚先生により描き直されることなく現在も残っているのは、自分が認められたようで嬉しいです」と語った。
イベントへの入場は予約優先制。予約はトキワ荘マンガミュージアムの公式サイトで受け付けている。
■ 藤子不二雄(A)コメント
ジャングル大帝の最終回で吹雪の背景をお手伝いしました。その原稿が手塚先生により描き直されることなく現在も残っているのは、自分が認められたようで嬉しいです。今回その原稿が展示されていますので、ご覧ください。
■ 高野之夫(豊島区長)コメント
この度、“マンガの神様”と呼ばれたトキワ荘の原点、手塚治虫先生の企画展「トキワ荘と手塚治虫 -ジャングル大帝の頃-」を明日4月7日から開催します。豊島区が持つ重要な文化遺産である「トキワ荘」を、マンガ・アニメ文化発信の拠点として次世代に継承し、愛される施設となるよう、引き続き全力を尽くします。
■ 松谷孝征(手塚プロダクション代表取締役社長)コメント
手塚治虫がもし生きていたら今回の企画展をとても喜んだことと思います。皆さんも当時の原稿を見ながら手塚治虫を偲んでいただければと思います。
■ 「トキワ荘と手塚治虫-ジャングル大帝の頃-」
時期:2021年4月7日(水)~8月9日(月・祝) ※毎週月曜日は休館日。月曜日が祝日の場合は翌平日に休館。
時間:10:00~18:00 ※入場は17:30まで。
料金:大人500円、小中学生100円、未就学児・障がい者手帳を提示した人および介助者は無料。
(c)手塚プロダクション