アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表フランツ・トストは、ホンダは2021年シーズンに向けて素晴らしいパワーユニット(PU/エンジン)を作り上げ、F1タイトル7連覇を成し遂げているメルセデスのパフォーマンスにかなり近づいたと評している。
2021年シーズン末でF1活動を終了することを決めたホンダは、最後のシーズンにタイトルを獲得することを目指して全力を注ぎ、2022年向けの開発も前倒しして、新パワーユニットを作り上げた。その結果、開幕戦バーレーンGPでは、レッドブル・ホンダもアルファタウリ・ホンダも、好パフォーマンスを発揮した。予選でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはメルセデスのルイス・ハミルトンに0.388秒の差をつけてポールポジションを獲得、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは予選5番手に入った。
「ホンダはさくらのファクトリーで素晴らしい仕事をした。この新しいパワーユニットは、去年よりもはるかにパワフルで、ドライバビリティも優れている」とトストは語った。
「ホンダはメルセデスのすぐそばまで近づいていると思う。日本のエンジニアたちが素晴らしい仕事をしてくれたおかげだ」
フェルスタッペンは開幕戦での優勝を僅差で逃したものの、レッドブルRB16B・ホンダが強力なマシンであることは明らかだった。
ホンダF1田辺豊治テクニカルディレクターは、「去年は、すべてがうまくいけばようやく勝てるという状況だった。メルセデスとの差という面では、今年の方が良くなっていると思う」とコメントしている。