2021年F1バーレーンGPでルイス・ハミルトンは優勝、バルテリ・ボッタスは3位を獲得した。メルセデスがレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンに勝利したことに、チーム代表トト・ウォルフは非常に驚いている。
「決勝でこういう結果になると事前に誰かに言われたら、おそらく信じなかっただろう」とウォルフは語る。
「テストの時の状態からうまく挽回したと思う」
「100パーセント正直に言う。我々は予選ペースが十分ではない。かなり足りないといっていい」
「決勝では競争力があった。さらに戦略がものを言った。序盤に大胆な行動をとり、トラックポジションをつかんだのだ。そして終盤には、レースの神が味方してくれた」
ウォルフは、予選でハミルトンがフェルスタッペンに0.388秒もの大差で敗れたことを深刻に受け止めている。
「これほどの大きなギャップを縮めるのは極めて困難だ」とウォルフは認めた。
「彼ら(レッドブル・ホンダ)が素晴らしいレースカーを持っているのは分かっている。我々のマシンは、予選までとは違い、決勝ではセットアップについてもタイヤについてもいい状態だった。それがなぜなのかを理解する必要がある」
ウォルフは、今年のレッドブルは今までよりも明らかに強力であると考えている。
「バーレーンはこれまでレッドブルにとって特別得意なサーキットだったわけではない。さらに、昨年までは、彼らはシーズン序盤の時点では強力ではなかった。しかし、2021年の彼らは昨年までとは全く違うことが、今週末分かった」
「そうなると、彼らを倒すのは極めて困難だ。それは間違いない。今や先頭に立ってリードしているのは彼らだ。今回はレースの神が我々の味方をした。我々が突然パフォーマンスを見つけ出したわけではない。素晴らしい戦略を実行し、堅実なレースカーがあり、終盤には運に恵まれた。その組み合わせが勝利につながったにすぎない」