ホールショットを奪ったのはフロントロウスタートの大湯で、野尻は2列目から好スタートを切ってチームメイトの笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)をかわした福住にも迫られてしまう。野尻はなんとか2番手にはとどまったものの、オープニングラップは大湯に奪われてしまった。
その後方ではスタート直後の集団のなかで大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)と関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)が接触。2台はそれぞれマシンにダメージを負いピットインを余儀なくされた。またこの影響を受けたか、13番手スタートの中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)もコースオフを喫している。混乱をすり抜けた国本雄資(KCMG)、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)らが大幅なポジションアップに成功した。
野尻が30周目に入るところで、レースはWET宣言が出された。この時点でまだタイヤ交換を済ませておらず上位を走行していたのは、野尻、平川亮(carenex TEAM IMPUL)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、中山雄一(KONDO RACING)の5台。WET宣言が出されたといっても、上空から落ちてくるのは霧雨程度で路面コンディションはさほど大きく変わらず、宮田、坪井、平川らはスリックタイヤへと交換。