ACOフランス西部自動車クラブは4月2日、2021年8月に行なわれる第89回ル・マン24時間レースの暫定エントリーリストを更新。このなかで、現在発表されている62台からエントリーから取りやめ等があった場合に昇格参戦する、リザーブリストの4台が明らかとなった。
4台のなかの最上位に置かれるのは、LMGTEアマクラスのAFコルセ62号車フェラーリ488 GTE Evoで、元F1ドライバーのセルゲイ・シロトキンが、クリストフ・ウルリッヒ、サイモン・マンとのトリオにより記載されている。
シトロキンは2017年と2019年にSMPレーシングからル・マンに出場し、昨年のGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ/エンデュランス・カップではファクトリーサポートを受けるフェラーリのプログラムに加わっていた。
62台のメインフィールドから1台のマシンが撤退した場合、シロトキンはGTEデビューを飾ることになる。
リザーブリストの2番目につけているのは、マーク・パターソンとナビン・ラオ擁するアルガルベ・プロ・レーシングのオレカ07・LMP2だ。
パターソンは過去2回、アルガルベ・プロ・レーシングからル・マンに出場している。ラオは最近のアジアン・ル・マン・シリーズにおいて、レーシング・チーム・インディアにテクニカルサポートを供給したチームとともに働いた経験がある。
リストの3番目には、LMGTEアマクラスでガレージ59の59号車アストンマーティン・バンテージAMRが記されている。ドライバーはGTWCヨーロッパ/エンデュランス・カップのプロ/アマチャンピオンであるアレクサンダー・ウエストひとりがノミネートされている
ガレージ59はアジアン・ル・マン・シリーズのGTランキングにおいて5位に終わり、ル・マンへの自動招待資格順位をひとつ下回っていた。
4番目かつ最後の枠に入ったのは、LMGTEアマクラスのAFコルセ61号車フェラーリ488 GTE Evoで、フランチェスコ・ピオバネッティがエントリーしている。
リザーブエントリーからは、リストされている順序でメインフィールドへと加わることになっている。
2021年のリザーブリストはこの4台であり、通常10台の車両が記載される過去数年間のリストよりもかなり少ないものとなっている。
アメリカ籍のドラゴンスピードは先週、2019年以来レースを行なっていないLMP1クラスのBRエンジニアリングBR1のマシンでリザーブエントリーを検討していることを示唆するツイートを投稿していたが、今回アップデートされたエントリーリストには記載されていない。
昨年は新型コロナウイルウスに伴う移動制限などを理由にエントリーの取りやめがあったことから、すべてのリザーブ車両がメインフィールドへと昇格する選択肢を得ることができた。昨年は計7台の車両が、最終的にグリッドへと加わっている。