画像提供:マイナビニュース JR東日本高崎支社は3日、「群馬アフターデスティネーションキャンペーン with 埼玉」(群馬アフターDC)のオープニングを飾るSL列車「力あわせるぐんま号」の発車に合わせ、高崎駅2番線ホームにて出発式を開催した。
「群馬アフターデスティネーションキャンペーン with 埼玉」は2021年4~6月の期間、群馬県全域と埼玉県北部・秩父エリアを対象に開催される。期間中、JR東日本の「のってたのしい列車」による臨時列車や団体専用列車を運転するほか、旅行商品を新規に設定し、「群馬ワンデー世界遺産パス」といった期間限定の特別プランなども用意しているという。
キャンペーンのオープニングを飾るSL列車「力あわせるぐんま号」は上越線の高崎駅から水上駅まで運転され、蒸気機関車D51形498号機が旧型客車6両(全車指定席)を牽引。高崎支社所属の旧型客車は1938~1955年に製造されたもので、昨年の群馬デスティネーションキャンペーンに合わせ、昭和初期をイメージした木目調の内装にリニューアルされている。旧型客車のうち1両はラウンジカーとなり、フリースペースとしても利用できる。
「力あわせるぐんま号」は9時33分頃、オリジナルヘッドマークを掲げた蒸気機関車D51形498号機を先頭に、高崎駅2番線ホームに入線。出発式ではJR東日本高崎支社長の木村法雄氏が挨拶し、昨年の群馬デスティネーションキャンペーンが新型コロナウイルス感染症と緊急事態宣言の影響を受けたことに触れ、「セレモニーもすべて中止にせざるをえない状況になりました。なんとか今日、アフターDCの出発式ができることを大変うれしく思います」「今日のSL『力あわせるぐんま号』は、上毛かるたにちなみ、付けた名前です。この1年大変でしたし、まだまだコロナ対策は続いていきますが、温泉、豊かな自然、食べ物、お酒といった群馬の良いものを、皆さんと一緒に力を合わせて盛り上げていきたい」と述べた。
出発式では群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」も登場。出席者によるテープカットを行った後、9時56分、高崎駅長と「ぐんまちゃん」の合図に合わせ、力強い汽笛とともに「力あわせるぐんま号」は高崎駅を発車した。同列車は途中の新前橋駅、渋川駅、沼田駅、後閑駅に停車し、12時3分に終点の水上駅に到着する予定。復路は「SLぐんま みなかみ」として、水上駅15時20分発・高崎駅17時13分着で運転予定となっている。
4月4日以降も、高崎支社管内の上越線・信越本線で、蒸気機関車または電気機関車が牽引する臨時列車を運転。高崎~水上間の「SLぐんま みなかみ」は4月10・18日、5月1・4・23日、6月5・13・19・26日に運転を予定している。高崎~横川間の「SLぐんま よこかわ」「ELぐんま よこかわ」は4月4・11・17・29日、5月2・5・9・15日、6月6・12・20日に運転予定。このうち、5月15日は「SL横川ナイトパーク」「EL横川ナイトパーク」(高崎~横川間)、6月26日は「SL YOGISHA みなかみ」(高崎~水上間)として、時刻を変更して運転され、ノスタルジックな夜汽車の雰囲気を楽しめる列車になるという。(MN 鉄道ニュース編集部)