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仕事の切替は煙草・コーヒーから「吸うカフェイン」「吸うGABA」の時代に? ブリージングデバイス「ston」使ってみた

2021年04月03日 08:10  キャリコネニュース

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仕事をしていて「やる気が出ない」「ちょっと一息つきたい」と思う瞬間は多々ある。コーヒーやエナジードリンクを飲んだり煙草を吸ったりしてリフレッシュする人も多いが、近年、カフェインなどを吸って摂取することができるブリージングデバイスが続々と出てきている。

「ston」もその一つで、カフェインとGABAがそれぞれ摂取できるカートリッジがあり、集中したい時やリラックスしたい時に使用する。もちろんノンニコチン・ノンタールだ。2019年の発売以降、「吸うカフェイン」「吸うGABA」と度々注目を集めているが、実際にどんなものなのか、キャリコネニュースも使ってみた。

強爽快感!メンソール煙草卒煙の身でも大満足

カートリッジから息を吸い込むと、リキッドが熱せられ、蒸気が発生する。この蒸気に溶け込んだ成分を摂取しながら、香りも楽しむことができる。カフェイン配合のカートリッジ「POWER」はミント、GABA配合の「CALM」はココナッツフレーバーだ。

通常、ブリージングデバイスといえば煙草のような見た目が多いが、「ston」は丸みを帯びたデザインで、石をモチーフにしている。カラーは「茜」「月白」「浅葱」「鉄紺」の全4種類。ポケットに入れやすいし、見た目もスタイリッシュかつ可愛い。

まずstonを充電し、カートリッジをセットする。最初は1秒に軽く2回吸うと使用できるようになる。最初この塩梅がわからなかった。吸っても搭載LEDが点滅していたらスイッチが入っていないということになる。LEDがしっかり点灯したらオンだ。

まずPOWERから吸ってみた。思っていた以上にミント感が強い。あまり"吸った"感は高くないが、爽快感が強いので以前メンソール系の煙草を吸っていて卒煙した身としても大満足な味わいだ。

また、電子タバコのVAPEより水蒸気は多くなく、深呼吸をするように肺に入れると呼気から煙は出ない。換気扇の下で吸う必要もないので、テレワークをしている身としてはコーヒーを飲むように使用できた。コーヒーと違ってお湯を沸かす手間もなく、サクッと気分転換ができる。

カフェイン量も気になるところだ。一般的に成人が摂取しても健康に問題ない1日のカフェイン量は400mgとされている(欧州食品安全機関)。ただstonはそれより基準の厳しい英国食品基準庁に準じており、妊娠した女性の摂取量上限200mgを摂取するには1日に1000回もの吸引が必要となる。

カフェインの摂取量自体は多くはないが、販売元によると、カフェインは経口摂取より軽肺摂取のほうが早く最高血中濃度に到達するという。普通に飲むより早く脳に物質が到達するので、効率的に摂取できるなら問題はないだろう。

GABA配合は「眠る前のホットミルク」 翌日はすっきりと目が覚めた

一方、GABAが摂取できるCALMはココナッツの甘い香りでほっとする。筆者は眠る前、動画を観ながら吸った。眠る前のホットミルクのような役割を果たしてくれる。ただ、吸いすぎるとカートリッジが熱くなるので注意が必要だ。

在宅で仕事をしていると、やはりオンとオフの切り替えが難しくなる。なんとなく長時間働いてしまったり、就業時間外なのに仕事のことを考えてしまったりする。仕事中にPOWER、終わったらCALMを吸うようにすると、心なしかスイッチの切り替えが楽に感じられた。

喫煙時は煙草が切り替えになっていたので、禁煙をした時はそれが無くなってつらかった。stonは非喫煙者でも使用でき、しっかりオンオフ切り替えられる。また、GABAのリラックス効果のおかげか、翌日はいつもよりすっきりと目が覚めた。

リラックスしたい時だけではなく、イライラした気持ちを落ち着かせたい、プレゼン前の緊張や不安を抑えたい、といったシーンで使ってもよさそうだ。

同商品がテレワーク時の休息アイテムとして人気を博すのも納得だ。カートリッジも簡単に差し替えられるので、カフェインとGABAを気分によって変えられるのも嬉しい。減煙・卒煙を考える人も禁煙パイポ的に使えるだろう。

価格はston本体が6000円、カートリッジ3個セットが1800円(いずれも税別)。ただ、公式オンラインショップやAmazonではセット購入で本体4割引きといったキャンペーンも実施しているので、チェックしてみてほしい。