いよいよ春競馬が本番を迎える時期だ。何と言っても目玉は、5月の東京開催「日本ダービー」。競馬ファンのみならず、「一度は馬券を買ったことがある」という人もいるだろう。
そんな大レースでの的中をきっかけに、競馬にのめり込んだはいいが、ギャンブル依存症に陥ってしまった人もいるようだ。流通・小売系の会社に勤務する40代後半男性(年収400万円)は、キャリコネニュースに
「1997年の皐月賞と日本ダービーで的中。特に皐月賞は馬連500倍超の特大万馬券でした。それですっかり競馬にハマり、今まで25年近く馬券を買い続けています」
とコメント。ちなみに皐月賞はダービーの前哨戦で、3歳馬3冠クラシックの第一関門と呼ばれているG1レース。実際に1997年の配当は、11番人気と10番人気のワンツーで大波乱を巻き起こしたレースとして知られている。これだけのビッグレースで大万馬券を当てれば、のめり込むのも無理もない。しかし、この的中が不運の始まりだった。(文:鹿賀大資)
ビギナーズラックで1万8000円を的中!
男性が初めて馬券を購入したのは、冒頭の大レースから遡ること2年前。学生時代にアルバイト先の複数の友人と、東京競馬場に足を運んだのが最初だった。その時のかけ金は総額3000円、買い目は4頭BOXの各500円。6通りの買い目が的中し、払い戻しは1万8000円を超えていたという。
「でも、そこから競馬をすることはなかったです。それが就職後、周囲の人達の影響で、あんな馬券を当ててしまったものですから……。コロナになってからはネット投票なので、お金を失くす実感が薄らいで困っています。この前の地方競馬でもマイナス15万円でしたし。何故か負けても心が全然痛くならず、もう麻痺しているのかも」
「『今までいくら負けたか』という後悔よりも、人生のマイナスを取り戻したい方の気持ちが強い」
そう語る男性だが、一時は人生のどん底まで落ちた。30代半ばの時、ギャンブルによる金欠と借金が原因で、会社から解雇通達を受けた。その後は警察の世話になるほど、やさぐれた時期が続いたという。
「それでも未だに競馬はやめられない。ギャンブル依存症は、金が尽きるか死なないと治らない病気。これは経験上、断言できます。『今までいくら負けたか』という後悔よりも、人生のマイナスを取り戻したい方の気持ちが強いですね」
ほかにも、
「競馬歴15年くらい、総額500万円。 当たった時の快感が忘れられない」(50代男性/正社員・職員/年収700万円)
「今までに競馬で150万円は使っている」(30代男性/流通・小売系/年収500万円)
といった声が寄せられている一方で、
「競馬を30年以上。特に困っていません。遊びの範囲でやっています」(50代男性/不動産・建設系/年収550万円)
というコメントもあった。
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