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NiziU MAKO&RIO、グループの二大巨頭担うパフォーマンス

2021年04月02日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

NiziU『Take a picture / Poppin' Shakin'』

 いよいよ来週4月7日に発売となるNiziUの2ndシングル『Take a picture/Poppin’ Shakin’』。その中からコカ・コーラのCMソング「Take a picture」のMVが3月29日に公開された。今回のMVは夜の遊園地が舞台。暗く静まり返ったノスタルジックなその場所にスマホを持ったNiziUが潜入し、思い出の数々を写真に収めていくという内容だ。飾らない元気いっぱいな9人の表情が印象的だが、ダンスパートでは『Nizi Project』の頃から大きく成長した彼女たちのキレのあるダンスを堪能することができる。


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 さらに同日、NiziUは音楽番組『CDTVライブ!ライブ!4時間スペシャル』(TBS系)に出演し、「Take a picture」をテレビ初披露。「Make you happy」の“縄跳びダンス”、「Step and a step」の“うさぎ(ラビット)ダンス”、「Poppin’ Shakin’」の歌詞〈Need your love〉で作る“指ハート”に続き、今回の楽曲はサビに登場する数字を表現した“ナンバーダンス”が特徴的となっている。サビの〈Take a picture now, take a picture now〉に合わせて指で作るフレームも思わず真似したくなる振り付けだ。


 圧巻でなおかつ、みんなで踊り出したくなるようなどこか親しみやすさも感じさせるNiziUのパフォーマンス。その中核に立つのが、年長組のMAKOとRIOである。MAKOはJYPエンターテインメントで約3年、RIOは中学生の頃からEXPG STUDIOに所属。二人は『Nizi Project』に参加するまでの間、それぞれの場所で技術を磨いてきた。そのため、地域予選では群を抜いてパフォーマンス力が高かったMAKOとRIO。しかし、二人の違いは東京合宿で明らかとなる。


 MAKOは「I’ll be back -Japanese ver.-」(2PM)で息もつかぬ激しいダンスを、RIOは「Summertime」(RIRI, KEIJU, 小袋成彬)でフリースタイルの芸術的なダンスを披露し、ともに視聴者と他の参加者を魅了した。しかしJ.Y. Parkだけはどちらも完璧に見えたパフォーマンスの差を明確に理解していた。それはパフォーマンスを観ている人と“心を通わせているか、通わせていないか”である。RIOは表現力に長け、J.Y. Parkからも地域予選でそこを評価され合格に至った。だが良くも悪くも楽曲の世界観に入り込んでしまうため、観客を魅了しながらもどこか置いてけぼりにしてしまうような印象があったのだ。


 当時、J.Y. ParkはそんなRIOを「ダンサーみたい」と表現。しかし、それは決して褒め言葉ではない。アーティストとして技術力を見せつけるのではなく、目の前にいる誰かを楽しませるパフォーマンス力を向上させねばならないことを意味していた。ただ逆に言えば、8年間磨き続けていたダンスの技術は誰よりも優れていたということだろう。


 一方、MAKOのパフォーマンスが印象的だったのは“瞳”だ。激しい楽曲でも一糸乱れぬ表現力や技術はもちろんのこと、しっかりとJ.Y. Parkと目を合わせ一人ではなく観客と一体となってステージを作っている。そこが最初にあったMAKOとRIOの違いだ。けれど、RIOもJ.Y. Parkからの厳しい評価に負けず自分を鑑み、韓国合宿で覚醒した。個人レベルテストでは、これまで得意としてきたヒップホップとは大きく異なる「Lady」(Yubin)を披露。しかし、RIOは自身の強みである表現力を活かし、しなやかで大人っぽいダンスとともに煌びやかなステージを作り上げた。その後も苦手だった歌と向き合い、再び自信を持ってパフォーマンスに取り組むことができるようになったRIO。同じく年長組のMAKO、MAYAとチーム“Mr. お姉さん”を組んで臨んだミッションでは、J.Y. Parkの楽曲「Swing Baby」でダンスの技術・表現力・歌、そのすべてをクリアした圧巻のステージで見るものを虜に。それは恐らく『Nizi Project』史上最高で、1つのエンターテインメントとして完成されたパフォーマンスだったのではないだろうか。


 『CDTVライブ!ライブ!』では“絶対的なリーダー”として、さらに磨き抜かれたダンスでメンバーを牽引するMAKO。そして、カメラの向こうにいるファンと目を合わせ、心を通わせながら安定感のあるパワフルなRIOのダンスが印象的だった。NiziUの年長組として、また二大巨頭のパフォーマーとしてMAKOとRIOがメンバーとパフォーマンスの全体を支えていることはファンにとってもきっと心強いはずだ。(苫とり子)