トップへ

エリザベス女王、5か月ぶりに公の場で公務を行う パイロットと冗談を交えて談笑

2021年04月01日 10:21  Techinsight Japan

Techinsight Japan

今年初めて王宮外で公務を行ったエリザベス女王(画像は『The Royal Family 2021年3月31日付Instagram「Today The Queen viewed some of 1,300 names of Royal Australian Air Force personnel who have lost their lives in service of their country at the Air Forces Memorial at Runnymede.」』のスクリーンショット)
エリザベス女王(94)が現地時間3月31日、今年初めてとなる王宮外での公務を行った。この日、女王は英空軍レッドアローズによるフライパス(通過飛行)を見守った後、パイロット達と冗談を交えながら談笑した。公務を終える前には、新しく飼い始めた愛犬2匹へのプレゼントが贈られることも約束された。

【この記事の他の写真を見る】

現地時間3月31日、王立オーストラリア空軍の創設100周年を記念し、エリザベス女王が英サリー州ラニーミードにある英連邦空軍記念館を訪問した。女王は滞在するウィンザー城からたびたびオンライン公務を行っているが、王宮外で公務を行ったのは2021年に入って初めてだ。昨年10月にウィリアム王子と共に公の場で公務を行って以来、およそ5か月ぶりとなる。


当日の午前11時過ぎ、エリザベス女王はライムグリーンのロングコートと帽子という春らしい装いで到着した。胸元で輝いているのは、1954年にオーストラリアの首都キャンベラへ初訪問した時に贈られたダイヤモンドのブローチだ。


この日はサリー州の上空で英空軍のアクロバットチーム「レッドアローズ」によるフライパスが行われ、女王も飛行を見守った。通常は飛行機から赤・白・青の煙を出して飛行するが、今回は白い煙のみだった。普通はこの時期にパフォーマンスを行わないため、スモーク発生装置が整備中だった。

同記念館は、女王の戴冠式が行われた年である1953年の10月17日に開設された。ヨーロッパの軍事行動で死亡したものの、墓が無い2万人の英連邦の飛行士達や女性達を思い出すための場所として造られたものだ。

女王は記念館に到着すると、「この場所を訪れたのは、ずいぶん昔のことでしたね」と当時のことを振り返り、「本日は飛行するのに良い日でしたね。普段はとても風が強い場所なのですよ」とフライパスが成功した喜びを伝えた。


その後、女王はパイロット達と談笑し、英国駐在中の彼らの仕事などについて話を聞いた。その際、女王がパイロットの1人に「あなたはロシア人を追いかけるために、ここに送られてきたのですか?」と冗談交じりに質問すると、パイロットは「その通りです。とても楽しいことなんですよ!」と答える場面も見られた。

女王にはこの日、王立オーストラリア空軍による犬用ジャケット2着が贈られた。女王が新しく飼い始めた2匹のコーギー犬用で、出来上がり次第届けられるという。女王は「ご親切ですね。楽しみにしています」と感謝の気持ちを述べていた。

画像は『The Royal Family 2021年3月31日付Instagram「Today The Queen viewed some of 1,300 names of Royal Australian Air Force personnel who have lost their lives in service of their country at the Air Forces Memorial at Runnymede.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)