JR東日本は、車両・設備のメンテナンスなど担当する社員で別々となっていた制服を同一デザインとし、4月から順次リニューアルすると発表した。
2004年以来、車両・設備のメンテナンスなど担当する社員は16年にわたり、グレーを基調とした制服を着用してきた。JR東日本の発表によれば、グループ経営ビジョン「変革2027」の実現に向けた歩みを全社員で加速していくため、制服を同一デザインにリニューアルするとのこと。
新しい制服は、利用者らに「安心」「信頼」を感じてもらうとともに、社員がより快適に着られ、誇りを持てる制服とした。おもな特徴として、駅社員らの制服と同様、「正統」と「品格」を表すダークネイビーを基調に、上衣にゴールドとコーポレートカラーのグリーンを組み合わせたラインを採用している。
男女ともに同色・同素材の半袖・長袖シャツを着用するほか、制帽は上衣・ズボンと同色のダークネイビーでベースボールキャップタイプを採用。イベント時の着用を想定した区所長用制服も新たに作製している。
職制が分かるように、上衣の袖のライン(区所長は2本、その他は1本)と制帽(5種類)で区分した。車両のメンテナンスなど担当する社員が着用する制服と、設備のメンテナンスなど担当する社員が着用する制服のデザインは同一としている。
男女同一のデザインとなっているが、シルエットやサイズ展開は体形の性差を考慮した。夏服と冬服は同色とし、作業の安全性(耐久性・難燃性・制電性)を確保するとともに、社員の意見をもとに快適性(通気性・保温性・伸縮性・速乾性)・利便性を改善。生地には、環境に配慮した再生ポリエステルを使用している。
車両のメンテナンスをする社員は4月1日から順次、設備のメンテナンスをする社員は7月1日から順次、新しい制服に切り替えていく。なお、資源循環に関する社員の意識醸成を図ることを目的に、回収した旧制服の一部は繊維化してエコバッグを制作し、社員に配布しているという。(木下健児)