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【やってない?】花粉の時期のNG掃除って? 掃除のプロに聞いてみた!

2021年03月31日 18:32  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
今年もつらい花粉の時期。せめて自宅の中では花粉に悩まされずにいたいと思うところですが、家の中でも鼻がグシュグシュ、目はショボショボ。そんな「自宅の花粉」、掃除ですっきりさせようと思いきや「やってはいけない掃除方法」で花粉をさらに舞い上がらせてしまう場合も……。

今回、花粉の時期の掃除方法のコツを、全国47都道府県でサービスを展開するハウスクリーニングのプロ「おそうじ本舗」さんに伺いました。

○むしろ花粉をまき散らす!? NG掃除3パターン

――花粉の多い時期、やりがちな「NGの掃除方法」はありますか?

「フローリング」「ベランダ」「エアコン」の掃除が、NGに注意したいポイントです。

まずフローリングについて、掃除をしようと思っていきなりフローリングに掃除機をかけてしまうのはNGです。掃除機の排気で花粉を部屋の中に舞いあがらせてしまいます。

ベランダや網戸は花粉が溜まりやすい箇所(ホットスポット)なので、そこを掃除せずに換気することもNGです。換気する前にベランダや網戸を一度掃除して、キレイな状態にしておきましょう。

また、エアコンは部屋の空気を循環しているため、そのまま稼働させると、フィルターや内部に溜まった花粉をまき散らす可能性があります。花粉の時期になったら、プロにエアコンの内部洗浄を依頼することも効果的ですが、フィルターを水洗いしたり、おそうじ機能の付いているエアコンの「ダストボックス」の部分を頻繁に掃除したり、こまめなケアをしましょう。
○花粉の時期に実践したい! プロの掃除ワザ

――フローリング、ベランダ、エアコンと注意したい場所について、それぞれ掃除の方法を教えてください。
○フローリング編

いきなり掃除機をかけると、排気で部屋中に花粉を舞い上がらせてしまいます。まずはフロアワイパーをやさしくかけましょう。床に落ちた花粉が舞わないように部屋の掃除をした後、掃除機を「弱」の設定でサッとかけます。

○ベランダ・網戸編

ベランダは、花粉が溜まりやすいホットスポットです。室外機回りや溝などは、週に1度水を流して掃除してください。手すりや物干し竿は、毎日固く絞った雑巾で拭き掃除をしましょう。

網戸も花粉が付きやすい場所なので、こまめに掃除を行いましょう。掃除機をかけた後、拭き掃除をします。まず、持ちやすいサイズに切った段ボールを網戸の外側に当てて、掃除機で吸っていきます。段ボールを当てることで、網目の汚れをしっかり吸い取れます。

次に、濡れたタオルで拭き掃除を行います。お風呂で体を洗う時に使う「ナイロンタオル」と「普通のタオル」を水で濡らし、外側にナイロンタオル、内側にタオルを当て、網戸を挟むように拭きます。

ナイロンタオルが網目の汚れをかき出し、その汚れを濡れタオルがキャッチします。力を入れず、両手で軽く挟んで上から下にスッと動かしましょう。

○エアコン編

エアコンは、最低でも2週間に1回はフィルターを掃除しましょう。フィルターの汚れが原因でカビが発生したり、効きが悪くなって電気代が余分にかかったりしてしまいます。家庭でできるフィルター掃除のコツを紹介します。

1.フィルターを外す前に掃除機をかける

いきなりフィルターを外すと、その衝撃でホコリや花粉が落ちてしまい、床まで掃除する必要が出てしまいます。ホコリが舞い散るのを防ぐため、まずはフィルターがエアコンに付いている状態で、フィルターやその周辺についたホコリを掃除機で吸い取ります。

2.フィルターは「裏面」から洗う

続いて、フィルターを洗うために外します。フィルタ-はとても薄くて柔らかいプラスチック樹脂でできています。無理に引っ張ったりねじったりすると破損する可能性があるので慎重に外しましょう。

フィルターに付着した細かいホコリは掃除機で吸うだけでは完全には取れません。フィルターの掃除をする際、2回に1回は掃除機で吸った後、浴室でシャワーをかけて水洗いをしましょう 。

この時、表面から水圧をかけると逆にホコリが詰まってしまいます。掃除機で吸うときとは逆に「裏面」からシャワーを当てましょう。

水洗いで落ちない汚れがついている場合は、台所の中性洗剤を水で薄め、柔らかいブラシを使って洗うと、フィルターを傷めずに掃除ができます。

3.乾いたタオルでフィルターを挟み、水分を残さないように乾かす

濡れたまま戻すとカビの原因となってしまうため、しっかり乾かしましょう。

徹底掃除! プロはエアコンをこう洗う!

フィルター掃除は家庭でもできますが、ハウスクリーニングのプロは、エアコンを根本的に丸洗いするそう。おそうじ本舗さんの掃除の様子を見せてもらいました。

まずは、フィルターだけでなくエアコンのパネルなど、部品を細かく分解します。その後、除菌効果のある洗剤と高圧洗浄機で丸洗いを行います。

さらに仕上げは防カビ剤を使って、カビの発生を予防するそう。エアコンの内部に潜むカビやホコリは、素人にはなかなか手が出せない部分です。

キレイにするはずが、やり方を間違えるとむしろ花粉を飛び散らせるかもしれないこの時期の掃除。またエアコンのフィルターは、春の花粉シーズンだけでなく、これから冷房をフル稼働させる夏に向けても覚えておきたい掃除方法です。ちょっとしたコツを覚えて、快適に過ごしたいものですね。(MN ワーク&ライフ編集部)