4度のF1世界チャンピオンであるアストンマーティンのセバスチャン・ベッテルは、プレシーズンテストと開幕戦バーレーンGPにおいてチームメイトのランス・ストロールを下回った。
「まだ改善の余地がたくさんあると思っている。限界まで力を出せるようにマシンに慣れないといけないだけだ」とフリー走行の初日にベッテルは語った。
「今はまだ良かったり悪かったりするようだ。良かったと思ったら、別のコーナーでは離され過ぎたりする。だがそれは普通のことだ。明日はより安定した走りで、どの場所でも全力を出し切りたいと思っている」
しかしストロールはベッテルより速いままだった。アストンマーティンF1のチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、その理由のひとつとして、ストロールはこのチームで3度目のシーズンをスタートさせたところであり、マシンに精通しているからだと語った。その一方でベッテルは、過去6シーズンをフェラーリで過ごしている。
「今ベッテルがドライブしているマシンは、彼が以前ドライブしていたものとは特徴もパワートレインも、多くのことがまったく違っている」とサフナウアーは語った。
「彼はただマシンに満足していた。グリップを掴んでいたし、予選ではイエローフラッグが出たときにセットアップの変更を行った」
「まだ日が浅い。彼は冬のテストでそれほど多くのラップを走っていない。たった3日間しかなかったし、その日数をランスと分け合わなければならなかった。そして彼は多くのトラブルを抱えているようだった」
ストロールはプレシーズンテストで187周を走行し、1分30秒460という総合12番手のタイムを出した。ベッテルは117周を走行し、ベストタイムは総合21番手の1分33秒742だった。
「我々はセブならできると確信している」とサフナウアーは述べた。
「彼は(レースを)最後尾からスタートしたが、追い上げた。しかし、我々はハードタイヤで苦労することになった。彼は早くにハードを履いてしまったのだ。その問題について理解しなければならない」
ベッテルはユーモアのセンスを失ってはいない。アストンマーティンとフェラーリの違いを聞かれたときに彼はこう答えた。「レッドブルに近いかな、もちろん朝食にはショートエスプレッソではなく豆が出る。ピザがなくてベイクドビーンズを食べることがおそらく最大の違いかな!」