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1年越しの約束叶えた! 『プリパラ』NonSugarスペシャルイベントレポート

2021年03月30日 19:12  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
●人気曲も新曲も次々登場! ついに始まった約束のステージ
TVアニメ『プリパラ』シリーズより”NonSugar スペシャルイベント「約束のてへペロピタですわ!」byプリパラ”が3月6日、千葉・舞浜アンフィシアターにて開催された。

このイベントは完全新作配信アニメ『アイドルランドプリパラ』の制作も発表された『プリパラ』発の、田中美海演じる真中のん、大森日雅演じる月川ちり、山下七海演じる太陽ペッパーの3人によるチーム・NonSugarによる初の単独イベント。元々は昨年の春開催予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期となっており、約1年越しに実現したものだ。

本稿では、そのうち夜の部の模様をレポート。朗読劇などを挟みつつ、各アイドルのセンター曲を含む新曲満載のライブが繰り広げられたイベントの模様をお届けする。

○●“無人島修行”は、3人はじまりのあの曲からスタート!

開演前からステージを照らすライトの色は、ピンクとグリーンとイエロー。3人のイメージカラーに染まったステージが開演を待ちわびるファンの気持ちをさらに高めると、開演時間を迎えたところでプリティーシリーズのライブ恒例・開演を告げるチャイムが鳴り響き、場内が拍手に包まれるなかOP映像の上映がスタート。改めてNonSugarの3人をそれぞれ紹介し『プリパラ』の世界へと会場をいざなえば、円形ステージの中央部分からポーズを決めたの3人がリフトアップ。そのまま披露したNonSugarはじまりの曲「シュガーレス×フレンド」が、イベントの幕開けを飾る。

冒頭のフレーズ後に3人揃ってジャンプするポイントでは、田中のジャンプが非常に高く、その後ものんらしい正統派なかわいさをみせる。また、イベント全体を通してダンスパフォーマンスが非常にダイナミックだった山下は、この曲ではBメロのフリの大きさが突出しており、ペッパーらしい天真爛漫さを表現。大森は1サビでは笑顔の中にも咲くような華やかさを持ち合わせており、2番最初のソロでもかわいさとしとやかさを両立させ、ちりとしてステージに立つ。こうして1曲目にして各々のキャラクター性を完璧に表現するのと同時に、チームワークの良さも感じさせてくれたのがこの曲。

前列に大森と山下、後列には田中という三角形のフォーメーションから、サビの音に合わせて跳ねながら移動し横一線に揃ってみせるなど、テクニカルな魅せ方もバッチリだ。

そのまま続いて披露した2曲目「かりすま~とGIRL☆Yeah!」は、元々田中の演じるのんが、”じゅのん””ぴのん””かのん”の3人を一人で演じたチーム・TRiANGLEの楽曲。そのため披露回数もあってか、やはり全体的に田中のパフォーマンスの良さが光る。頭サビ中にストップモーションになる部分では脚を高く上げたままキープしたり、1サビの「プリパラスター☆」のフレーズでは同じ振付にもかかわらず田中の手の魅せ方に強いキュートさが表れていたりと、技術的な巧さが多々感じられた。

もちろん3人のコンビネーションの良さも、この曲でも健在。1-Bメロには田中のうしろから大森と山下が左右に順番にパッパッと飛び出してみせ、しかもたった1ステップのみにもかかわらず大森にはしなやかさが、山下には天真爛漫さが備わっている。これも長年一緒に歩んできたキャラクターならではの、自然な個性の表れだろう。

2曲続けてのライブが幕開けを飾ったところで、続いてイベントはトークパートへ。前述の通り1年越しの開催となったイベントだけあって、田中の「みんな、おまたせー!」の言葉が胸を熱くする。

そしてこのイベントはNonSugarの3人による、『プリパラ』第123話「NonSugar漂流記」のような無人島での修行がコンセプトであるものと明かされると、開演前から据えられていた3つのテントのもとに移ってのトークコーナーへ。ブランケットがかけられ隠されていたテント前のカメラも用いつつ、事前募集したファンからの質問に時間の限り答えていく。その後は「無人島冒険したいよー!」との山下の言葉をきっかけに3人がステージから降壇すると、田中・大森・山下が実際に無人島を探検する VTRが上映。それぞれセルカ棒を駆使して非常に近い距離からの撮影を行ない、リラックスした探検の模様を届けてくれた。
○●三者三様のセンター曲は、個性とチームらしさをいいとこ取り!

実写VTRのあとは、NonSugarの修業の日々を描いたボイスドラマを上映し、エピソード中にフィーチャーされたアイドルがセンターを担う新曲を順番に披露していく……という流れが3曲続く。まずトップを飾ったのは、ペッパーのセンター曲「タッ・ピ~ロペ・サパンナ!」。

サファリ感ありつつもビート強めのEDMという、ペッパーの個性とNonSugarらしさを兼ね備えた楽曲だ。そのペッパーとして、山下は他の曲以上にのっけからとにかく跳ね回りつつ、サビの冒頭などでは上手くタイミングを合わせてかわいらしくちっちゃく跳ねて魅せるのも、非常に巧い。また、間奏などで腕を上げ下げする部分が非常に多い振付はマネもしやすいし、エクササイズとして結構”効く”のでは? といった印象も。

二番手を飾ったのは、ちりのセンター曲「三花三様、夢いろ花舞姫」。ちりらしい和のテイストの入った楽曲を、全員が扇子を用いて踊る。その一方で、賑やかさや勢いも有しているうえにじゃんけんも交えられていたりと、こちらもちゃんと3人のための歌にもなっていた。サビの随所でセンターをとる大森は基本楽しそうな表情をみせてくれていたのだが、2サビ明けなどの要所ではバシッと堂々とした表情で決める点も含めて、まさにこの曲のセンター・ちりとしてのステージング。

また、1-Aメロのソロでピッとポジションを変えてスポットライトに抜かれる瞬間のパフォーマンスには、笑顔ではあったもののかっこよさが強くにじむ。ラストもちりのイメージカラー・グリーンの光のなか決めポーズのシルエットとなって終わるというのも、NonSugarの中ではスタイリッシュなイメージのあるちりのセンター曲らしいものと言えるのではないだろうか。

そしてセンター曲のラストは、のんがセンターを務める新曲「ノンピリオド」。NonSugar曲の中でも特にダンサブルかつガーリーなド直球のEDMで、のっけからサイドへのジャンプが織り込まれていたりと振付は非常にテクニカル。縦一列からスムーズに斜めにフォーメーションチェンジしたり、サビの冒頭などで3人による電車ごっこのような振付を度々みせたりと、個性だけを発揮するのではなくまとまりも打ち出す曲という点にも、”真中のんらしさ”が出ているように感じた。

また、TRiANGLEの3人を連想させるようなフレーズが存在した点も、のんらしさの表れたポイント。だが中盤では「TRiANGLEのときも楽しかったけど、今の私はちりとペッパーと一緒にいるほうが、もっと楽しい!」と宣言。直後左右から大森と山下が腕でハートを作って田中をサンドするという流れもまた、非常に胸を熱くするものだった。

●様々な人々の愛と情熱が生んだ”伝説の1日”に
○●これからも頂点を目指し続ける! NonSugarの宣言

3曲披露したところで、再びのトークパートでは各々のセンター曲を振り返り、”無人島の試練”としてその曲にちなんだ3択クイズに回答。それぞれの魅力をさらに詳しく深く語ると、イベントは前半でも上映した無人島探検VTRの後編へ。3人で仲睦まじくバーベキューを楽しむと、島を脱出するために船のもとへと急ぎ駆け出し、ライブパート後半戦へと突入する。

再び1曲目同様の形でリフトアップして登場した3人が披露したのは、なんとまたもや新曲! その「カワイイ・ノンシュジェニック!!!」は、新たなフィールドへと出発する3人そのものを表すかのような曲。そのうえで、改めてNonSugarの3人の関係性は変わらないこともパフォーマンスで表現。2-Aメロで田中がセンターでソロパートを歌う間、大森が気品を漂わせながら服のホコリを払うような動きをみせれば、山下はその反対側でとにかく奔放に元気いっぱいに動き回る姿が、それを特に象徴していた。

そしてライブは、ハチャメチャに元気でかわいらしい”The・NonSugar”なナンバー「リザーブ・ザ・リバース!」へ。3人のイメージカラーに染まる客席で激しく揺れるペンライトからは、その高ぶりが伝わってくる。2サビではセンターステージが回るなか、ロングトーンを響かせながら山下がファンへ向かって投げキッス。その一方で、回るステージの上で巧みなステップを交えて魅せた田中のスキルの高さも、改めて感じさせられたポイントでもあった。

曲明けには、ジャニスコーデへとチェンジした衣装についてのトークを挟み、”無人島修行”のひとコマを描いたような朗読劇を生で上演。これについては上演後に、田中が「『きっとみんなまたNonSugarに会いたいだろうから、絶対朗読劇はやりたいね』っていう話をしていたので、できて良かった」と、ファンへの想いから実現したことを明かしていた。

その朗読劇でも描かれた”修行”の成果を詰め込んだかのような、NonSugarらしさと新たな一歩を同時に感じさせてくれたのが、続いて披露された新曲「DAI!BOM!大冒険だいっ!!」。従来の楽曲のテイストを踏襲しつつよりテクニカルさを増した楽曲となっており、「#NonSugar」という歌詞に合わせてハンドマイクを使いながら両手の指を2本ずつ使って”#”を作るなどの随所に散りばめられたキャッチーな振付も目を引く。

サビ前には田中、大森、山下の順に美しくハーモニーを重ねていき、ダンスのみならず歌声の面も含めてまさに”修行”のエピソード披露後に歌うにふさわしいナンバーで、そうした成長をみせたうえで落ちサビ前に「一緒に!(田中)」「頂点に立つよー!(3人)」とシャウトで宣言がなされたのも、非常にアツい。
○●涙もありながらも、最後まできっちりみせた”NonSugarとして”のパフォーマンス

イベントもそろそろ終盤。『アイドルランドプリパラ』の最速映像の上映などでまだまだ広がる『プリパラ』の世界を示したところで、メンバーがお互いに書いた手紙を朗読。キャラクターとしての想いも踏まえつつ自身の想いも重ねて紡いだ言葉が、3人の瞳を潤ませていた。

そしてファンへも、まずは山下が「最初にアフレコに行ったときには、まさかこんなにNonSugarとして活動できるとは思っていませんでした。でも3人で頑張っていたらいつのまにかみんなに支えてもらって、こんなにも大きなステージに立てました」と率直な感謝の想いを述べ、大森も同じく感謝に続いて「皆さんにとっても、NonSugarや『プリパラ』をもっと大好きになる、伝説の1日になっていたらいいと思います。NonSugarとしては、今日がきっと伝説の幕開けだと思います」と語り、最後に田中が「皆さんへの感謝の気持ちを、今日このライブで全部出せたんじゃないでしょうか。やっぱ、『さすがNonSugarだな』って思った、素敵な1日でした! 第2弾が開催できるよう私たちも頑張りたいですし、『プリパラ』が今後どうなっていくのか、皆さんと一緒に追いかけていきたいです!」とまとめたところで、ラストナンバー「スパイシー♪ホット*ケーキ!!!」へ。

頭サビ直後の全員揃ってのジャンプは、3人ともこの日一番の高さを叩き出していたように見えた。それはここまでのライブや直前の想いのやり取りを通じて、高まった感情が形にしたものだったのだろう。もちろん、自身としての高まりだけに振り回されていたわけではない。このチームにおいて抜群のセンター力を発揮する田中に、自信あふれる視線で堂々たるパフォーマンスをみせる大森。細かいジャンプでも開脚をして、野性味すら感じるステージングを貫き通す山下と、全員最後の最後までNonSugarとしてのパフォーマンスをまっとうし、初の単独イベントを締めくくったのだった。

最後に「また会いましょう!」という新しい約束を、私たちと交わしてくれたNonSugar。この日が”伝説の1ページ目”であるならば、その約束は次のページで必ず果たされることだろう。そのときには3人は、どんなパフォーマンスで私たちを楽しませ、そして驚かせてくれるのだろうか。”神アイドル”を目指して邁進し続ける3人から、これからも目が離せない!

“NonSugar スペシャルイベント「約束のてへペロピタですわ!」byプリパラ”夜の部
2020.03.06@舞浜アンフィシアター
【SET LIST】
M1.シュガーレス×フレンド
M2.かりすま~とGIRL☆Yeah!
M3.タッ・ピ~ロペ・サパンナ!
M4.三花三様、夢いろ花舞姫
M5.ノンピリオド
M6.カワイイ・ノンシュジェニック!!!
M7.リザーブ・ザ・リバース!
M8.DAI!BOM!大冒険だいっ!!
M9.スパイシー♪ホット*ケーキ!!!(須永兼次)