会議中の空腹を感じても普通、その場で何か食べることはできない。しかしこれなら自然な形で口にすることができそうだ。印刷会社のアインズ(本社:滋賀県)は4月1日、食べられるメモ帳「kamihime」を発売する。
食べられる紙を使用したメモ帳4種と、食用インクを使用したフードペンのセットで、価格は税込2000円(送料別)。文房具セットのようなパッケージで、会議中にデスクの上に置いても違和感はない。実際にメモ帳に付属ペンで文字を書くこともできる。
「静かな空間にお腹の音が響くのをなんとかしたい」という悩みを解決
メモ帳の大きさは縦9センチ、横7センチ。メモ帳に使用されている「ウエハーペーパー」は水、オリーブ油、ばれいしょでん粉で出来ている。また、フートペンは水、グリセリン、エタノール、クエン酸で出来ている。いずれも食用の素材を使用している。
メモ帳は4種類。パッケージの内蓋には、それぞれ「オレンジ」「いちご」「バニラ」「カレー」の絵柄があしらわれており、指でこするとその絵柄をイメージした香りが楽しめる。ウエハーペーパーは特に味はなさそうだが、カレーの香りをかぎながら食べれば気分も高まりそうだ。
商品開発に至ったきっかけは、ツイッターの「静かな空間にお腹の音が響くのをなんとかしたい」という投稿だった。同社はリリースで、「何かユニークな解決方法を見つけたいという思いから、『紙を食べる』考えに至りました」と説明。
結果、会議中や授業中など、静かな時間かつ机に食べ物を置けない空間で、食べられるけど違和感なく使用できるメモ帳を開発した。同社は、「『お腹が空いた』と思ったときにはメモ帳を『パクリ』と食べれば、空腹を抑えることができます」とコメントしている。
自分で使うほか、家族や友人の前で突然紙を食べだすドッキリや、ちょっとしたプレゼントにも使えそうだ。