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原美術館ARCがリニューアル後初の展覧会を開催、奈良美智や草間彌生作品を長期展示

2021年03月27日 21:12  Fashionsnap.com

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奈良美智「My Drawing Room」 2004年8月~原美術館(品川)での展示風景 Image by: 木奥恵三
群馬県渋川市に位置する「原美術館 ARC」が、リニューアル後初の展覧会「虹をかける:原美術館/原六郎コレクション」を開催する。第1会期は4月24日から9月5日までで、第2会期は9月11日から2022年1月10日まで。

 原美術館ARCは、群馬県榛名山麓の高原に位置する「ハラミュージアムアーク」と、建物の老朽化に伴い今年1月に閉館した東京都品川区の原美術館を統合する型でリニューアルオープン。ピラミッド型の屋根が印象的なギャラリーは2019年にプリツカー賞を受賞した建築家 磯崎新が設計を手がけ、自然光が展示空間を照らすA、B、Cの3ギャラリーを用意する。
 「虹をかける:原美術館/原六郎コレクション」のテーマである虹は、「人と人が美術を通じて対等に交流するための架け橋でありたい」という理念を持つ同館を運営する美術財団「アルカンシエール(Arc-en Ciel)」の和訳に由来。虹は光が屈折することで複数の色彩が可視化されることから「視点や角度を変えることによって見えないものが見えてくる」という美術のあり方や多様性、共存を意味しているという。
 同展では、原美術館設立時から収集されている現代美術コレクション約1000点と、明治時代の実業家 原六郎が集めた近世日本絵画を中心とする約120点の中から厳選された作品を展示。「原美術館」の常設展示であった奈良美智や宮島達男、森村泰昌の人気作品リニューアルをはじめ、コロナ禍により中止となった原美術館最後の収蔵品展で展示予定だった作品群などを展観する。
 第1会期では、艾未未(アイ・ウェイウェイ)、アンディ・ウォーホル、河原温、篠原有司男、ジャスパー・ジョーンズ、杉本博司、ジャン・デュビュッフェ、ナム・ジュン・パイク、ジャクソン・ポロック、ロバート・メイプルソープ、マーク ・ロスコ、李禹煥(リ・ウーファン)などを展示。続く第2会期では、荒木経惟、加藤泉、蜷川実花、クリスチャン・ボルタンスキー、横尾忠則などなどが揃い、全期を通じて、草間彌生の「ミラールーム(かぼちゃ)」や、宮島達男「時の連鎖」、奈良美智「My Drawing Room」などの作品が披露される

■原美術館 ARC住所:群馬県渋川市金井 2855-1電話番号:0279-24-6585 ■虹をかける:原美術館/原六郎コレクション会期:第1期 2021年4月24日(土)~2021年9月5日(日)/第2期2021年9月11日(土)~2022年1月10日(月・祝)休館日:木曜日(祝日と8月を除く)開館時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)第1期展示作品:艾未未、カレル・アペル、アルマン、今井俊満、トム・ウェッセルマン、アンディ・ウォーホル、エロ、河原温、工藤哲巳、篠田桃紅、篠原有司男、ジャスパー・ジョーンズ、杉本博司、ジャン・デュビュッフェ、 ルイーズ・ニーヴェルスン、ナム・ジュン・パイク、ルチオ・フォンタナ、ジャクソン・ポロック、クリスト、三木富雄、ロバート・メイプルソープ、ロバート・ラウシェンバーグ、ジム ・ランビー、李禹煥、ロイ・リキテンシュタ イン、ジェームス・ローゼンクイスト、マーク ・ロスコ、狩野探幽「龍虎図」、円山応挙「淀川両岸図巻」など第2期展示作品:荒木経惟、安藤正子、アドリアナ・ヴァレジョン、フランチェスカ・ウッドマン、加藤泉、加藤美佳、アンゼルム・キーファー、ウィリアム・ケントリッジ、佐藤時啓、マリック・シディベ、周鉄海、崔在銀、ジェイソン・テラオカ、ミカリーン・トーマス、蜷川実花、クリスチャン・ボルタンスキー、ジョナサン・ボロフスキー、増田佳江、やなぎみわ、柳幸典、米田知子、横尾忠則、ピピロッティ ・リスト、ジャン=ピエール・レイノー、狩野派「雲龍図」、狩野派「層嶺瀑布図」など