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ジョニー・デップ、DV報道の名誉棄損上訴が棄却 アンバー・ハード側「驚くようなことではない」

2021年03月27日 17:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

名誉棄損の上訴を棄却されたジョニー・デップ
俳優ジョニー・デップ(57)が、英紙『The Sun』に対する名誉棄損訴訟への上訴を棄却された。ジョニーは昨年11月、元妻で女優のアンバー・ハード(34)へのDV疑惑を報じた英紙『The Sun』に対する名誉棄損訴訟で敗訴。この判決を不服として、控訴裁判所に再審の許可を求めていた。

2018年に『The Sun』はジョニー・デップを「ワイフビーター(妻虐待者)」と表現し、元妻アンバー・ハードへのDV疑惑を掲載。この記事を完全否定したジョニーは名誉棄損訴訟を起こした。2020年7月には16日間にわたる裁判がロンドンの王立裁判所で行われ、ジョニーとアンバーが出廷して証言した。そして英時間11月2日、裁判所は暴力行為があったことを認め、ジョニーが敗訴する結果となった。

これに対しジョニーは「公平な裁判を受けなかった」と主張、判決を覆して再審を求める許可を控訴裁判所に求めていた。現地時間18日にはジョニーの弁護士が控訴裁判所に出廷し、審理が行われた。この日弁護士は、アンバーが離婚調停で受け取った700万ドル(約7億6600万円)を寄付するといったものの、未だに実行されていないと主張、「最初から好意的な印象を与えるように設計された。計算と操作による嘘だった」と述べた。

この審理を経た結果、現地時間25日に控訴院はジョニーの上訴許可を拒否した。

ロンドンの王立裁判所で判決を出したアンダーヒル控訴院裁判官は「我々は、裁判官が一般的な認識に影響されたと信じる根拠があるとは認めない。第一、デップは主要な調査結果のなかではハードの慈善寄付には全く触れておらず、14件の事件に関して結論が出た後に、この件をわざわざ持ち出している」と伝え、「上訴が成功するという真の見込みがなく、審理されるべきのやむを得ない理由もない。これに伴い、上訴する許可を拒否する」との結論を下した。

これに対し、ジョニーの英国の弁護士は「先週の公聴会で提示された証拠により、英国の裁判所で下された判決に重大な疑問を抱く、明確かつ客観的な理由があることがさらに明らかになった」と語っている。

アンバーの広報担当者は「喜ばしいことだが、驚くようなことではない。英国での訴訟で提示された証拠は圧倒的で否定できないものだ」、また『The Sun』の広報担当者は「この上訴許可申請が認められないことを確信しており、このたびの決定に満足している」と伝えた。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)