3月27日、2021年シーズンのスーパーGT開幕を前にした最後の公式テストが富士スピードウェイでスタートした。気温12.4度、路面温度が28.2度という肌寒さも感じさせるコンディションのなか、10時から行われたセッション1ではMOTUL AUTECH GT-Rがトップタイムをマーク。2番手にau TOM’S GR Supraが、3番手にKeePer TOM'S GR Supraが続いた。GT300クラスはディフェンディングチャンピオンのリアライズ日産自動車大学校 GT-Rがトップタイムをマークしている。
セッション序盤、平川亮がステアリングを握るKeePer TOM’S GR Supraがコカ・コーラコーナーでコースオフを喫し、グラベルから自力で脱出できなくなったため赤旗が掲示された。KeePer TOM’S GR Supraには目立ったダメージはなく、平川はFROの牽引によりコースに復帰を果たしている。
開始から43分が経過したころ、アドバンコーナーで平手晃平の乗るCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rと、今季GT300クラスデビューを迎える片山義章のドライブするTeam LeMans Audi R8 LMSが接触するアクシデントが発生。平手はコースサイドにマシンを止めて、2度目の赤旗が掲示された。
終盤、MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリが1分28秒192を記録してトップに浮上。その後もクインタレッリのタイムを上回るマシンは現れず、MOTUL AUTECH GT-Rがセッション1をトップで終えた。2番手にトヨタGRスープラ勢トップのau TOM’S GR Supra、3番手にKeePer TOM'S GR Supra、4番手にカルソニック IMPUL GT-R、5番手にホンダNSX-GT勢トップのSTANLEY NSX-GTが続いた。
GT300クラスは、中盤に1分36秒476をマークしたリアライズ日産自動車大学校 GT-Rがトップ。2番手には11号車 GAINER TANAX GT-Rが、3番手にRUNUP RIVAUX GT-Rが続き、ニッサンGT-RニスモGT3がトップ3を独占した。4番手にはGTA-GT300マシントップの埼玉トヨペットGB GR Supra GTが1分36秒830で続いている。なお、ショーン・ウォーキンショーとジュリアーノ・アレジがステアリングを握るarto RC F GT3はミッショントラブルのため、セッション終盤に4周のみ計測を行なっている。