2021年03月25日 14:31 弁護士ドットコム
定期運行を終了した「185系」の回送シーンを狙った「撮り鉄」が線路内に立ち入ったとして、インターネット上で報告が相次いでいる。
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侵入によって、運行中の列車が約26分も停止するなどの影響が出たほか、警察が出動する事態に発展した。
JRでは、被害届の提出、告訴等含めて今も警察に相談しているという。線路内立ち入りを「絶対にやめて」と呼びかけた。
3月24日、ツイッターで「線路乱入」などの文字がおどった。
多摩川にかかる橋梁を通過中の電車が、線路に人が立ち入ったことで、停車したという。
画像や動画を含め、この模様を伝える多くの情報がSNS等で投稿されている。
警察が現場にやってきた様子もあった。
投稿などによれば、現場には多くの撮り鉄が集まっていたことを確認できる。目的は、長らく「踊り子」として活動し、3月12日に定期運行を終えた「185系」の廃車回送を撮影することだった。
撮影位置をめぐってヒートアップしたということだろうか。
185系をめぐっては、3月11日にも、JR東海線の大磯駅~平塚駅間で、鉄道敷地内への立ち入りを受けて停車していたという。
編集部は3月25日、JR東日本八王子支社を取材した。
JRによれば、東京発高尾行きの中央快速線下り列車が3月24日16時45分ころ、線路内に人の立ち入りを認めたため、立川駅~日野駅間(東京都)で停車した。最終的に安全が確認され、運行再開したのは約26分後だったという。
線路内への立ち入りは、鉄道営業法によって規制されている。
「線路内に複数人がとどまっていた」ことを理由として、JRは警察に110番通報していた。
現在では、被害届や告訴等も含めて、警察に相談しているという。
このような迷惑行為におよぶ者に対して、「止め鉄」なる呼び名もうまれている。
JRでは、「線路内に立ち入ることは、非常に危険な行為ですので、このような行為は絶対におやめいただきますようお願いします」と呼びかけた。