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隈研吾の企画展が東京国立近代美術館で開催、建築作品68件を紹介

2021年03月25日 12:32  Fashionsnap.com

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オドゥンパザル近代美術館(トルコ) 2019 ©Erieta Attali
企画展「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」が、東京国立近代美術館で開催される。会期は6月18日から9月26日まで。昨年11月から高知県立美術館や長崎県美術館で開催している巡回展で、公共性の高い建築作品68件を紹介するほか、先端技術を用いた体験型展示、猫の視点から都市での生活を見直すリサーチプロジェクトといったコンテンツを展開する。

 展覧会では隈が実際のプロジェクトで使用する方法論を「孔」「粒子」「斜め」「やわらかい」「時間」という5原則に分解し、建築作品を各原則にそれぞれ分類して紹介する。体験展示のコーナーでは、隈が設計した建築をテーマにした新作を展示。高知県梼原町にある6つの建築を映像作家の瀧本幹也がハイスピードカメラで撮影し、坂本龍一の音楽を組み合わせた4Kの映像インスタレーションや、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館を舞台にしたアイルランドのマクローリン兄弟(The McGloughlin Brothers)によるタイムラプス、富山県の複合施設「TOYAMA キラリ」をドローンで撮影した360度VR作品などを公開する。
 リサーチプロジェクト「東京計画2020 ネコちゃん建築の5656原則」は、建築家の丹下健三が東京湾上の海上都市を提案した都市計画「東京計画1960」への応答として企画。海上の人工都市を俯瞰から見る丹下の視点に対して、地面に近い猫の視点から都市を見上げるプレゼンテーションを展開する。このほか、隈が手掛けた国立競技場の行灯型の照明やスタディ模型約40点が並ぶ。

■隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則会期:2021年6月18日(金)~9月26日(日)会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園 3-1時間:10:00~17:00(※金土曜日は21:00閉館。いずれも入館は閉館30分前まで)休館日:8月10日、9月21日、毎週月曜日(※7月26日、8月2日、9日、30日、9月20日は開館)電話:050-5541-8600観覧料:一般1300円(1100円)、大学生800円(500円)、高校生以下・18歳未満および障害者手帳を保有の人とその付添者1名は無料※括弧内は20人以上の団体料金特設サイト