本気で退職の相談をしても「せっかく就職したのだから」と言われることが多いが、仕事を長く続けるには本人の努力だけではどうにもならない。職場の人間関係や雰囲気の良好さも大切な条件だ。
埼玉県の40代女性は、かつて商社で働いていたが、わずか3日で退職した。働き始めたときは「社長が面接のときに前向きで、すごくエネルギッシュでした。あいさつもしっかりしてくれるし、安心しました」と好印象だったが、次第に印象が変わったという。一体何があったのか。(文:中島雄太)
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「社長はお山の大将で、妻は威張り散らしていた」
意気揚々と働き始めた女性だが、間もなく社長の印象が変わり始める。
「面接の印象とは違い、社員の前では威張り散らかす“お山の大将”でした。社長の妻も経理で威張り散らかし、夫婦揃って社員いじめ。社内の雰囲気が悪く、殺伐としていました」
女性はしばらく頑張ろうとしたものの「退職者が増えてきたので、私も退職することにしましたが、問題が起こりました」と語る。
女性が社長に退職を告げたところ、「理由をはっきり言ってください。あなたはお金には困っていないでしょう」と嫌味を言われたのだ。
「よくよく振り返ってみると、その職場は簡単に辞められないシングルマザーばかりを集めていました。社長は従業員をコマ扱いしていたので、辞めて大正解でした」
その後、女性はホワイト企業に転職することができたという。
「店の都合でお客さんを待たせることに我慢ができなかった」
宮城県の30代女性(年収100万円)は、コンビニエンスストアの仕事を1か月で退職した。
「やることが多いことや、実践しながらの研修があることは分かっていたつもりでした」
と語るが、わずか1週間後にレジ全般の仕事を任されたことが不服だったようだ。
「レジだけではなく、その他カウンター内業務全般、さらには『新人研修者には絶対にさせないこと』と本部から通達されているような業務までこなさなければならない状態でした」
そんな女性が退職意志を固めたのは、入社2か月の人と2人でシフトに入っていたときのことだ。「2人とも分からない事案が起きて、お客さんを10分以上も足止めしてしまいました。このとき『もう無理、辞める』と決めました」と振り返る女性。
「店の都合でお客さんを足止めするのはやはり違うと思う。またそんな状況になり得ることが予測できる人員シフトを組んで、平気でお店を開けていることが信じられません」と不信感を募らせ、
「コンビニはスーパーとは違って、時短でサッと買い物を済ませるために使うイメージ。人手が少なく、新人ばかりの店内ではお客さんを待たせてしまいます。それではコンビニの意味がないと自分は思いました」
と続けた。また女性は、この先の仕事について「スタッフの数やお店の雰囲気をしっかりと見極めたうえで選びたいです」と語った。
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