世帯年収1600~1800万円の家庭は、一般に家計の不安とは無縁のイメージがあるかもしれない。しかし、同世帯年収のキャリコネニュース読者からは、将来を不安視する声が相次いでいる。埼玉県に住む世帯年収1800万円の40代男性(メーカー系/正社員)もその一人だ。
「この年収を維持できるか不安。そのため大きな無駄遣いはしない。ただ、服や車は少しいいものを買っている」
自分の価値観に合わせてお金の使いどころにメリハリをつけ、将来のための貯金に励む。これが世帯年収1600~1800万円の人たちのスタンダードのようだ。(文:大渕ともみ)
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「車はBMWのMiniとハーレーを所有。一戸建てなので、駐車場代がかかりません」
都内の40代男性(IT・通信系/正社員)は世帯年収1700万円。「山手線の駅まで徒歩10分強の一戸建てに、夫婦とフレンチブルドッグで暮らしています」。男性は日頃の暮らしについて、
「車はBMWのMiniとハーレーを所有。一戸建てなので、駐車場代がかかりません。携帯電話は格安な通信会社で契約しています。また、ふるさと納税を活用したり、コンタクトは海外製の安いものを取り寄せたりして節約。お酒も飲まず、あまり贅沢はしていません。フレンチブルドッグの食費や医療費が高いので」
と明かす。車やペットにお金をかけつつも、地に足のついた生活を送っているようだ。ただし、趣味を楽しむだけの余裕はあり「私は格闘技のジムに2か所通い、妻は能を習っています」と男性。その言葉からは、世帯年収1700万円のゆとりが感じられる。
とはいえ、将来への不安は尽きないらしく、男性は「年々高くなる税金と、老後のお金が心配。iDeCoや年金保険を積み立てています」と打ち明けた。
「普段から派手な買い物を一切しないため、意識せずとも貯金がたまっていきます」
京都府に住む世帯年収1600万円の40代男性(メーカー系/正社員)は「食品は近隣にある3軒のスーパーの中から、安くていいものを選んで購入しています」と述べる。また、
「外食は月3、4回。行くのはコスパのいいお店だけ。衣類にもほとんどお金をかけておらず、大きなお金が必要な趣味もありません。普段から派手な買い物を一切しないため、意識せずとも貯金がたまっていきます」
と付け加える。高年収の割に、質素な生活を送っているようだ。理由については「老後の暮らしに危機感があります。また両親が高齢なので、金銭的な支援が必要になるかもしれません」と説明する。
「『資産形成を検討しなければ』と思いつつ、あまり思い切った運用はできておらず……答えが見つからないのです」
と悩みを吐露した。
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